2012年9月25日火曜日

平成24年度臨地実習(公衆栄養)報告会

松本大学人間健康学部健康栄養学科4年生の管理栄養士をめざす学生たちは、この夏休み中に公衆栄養学分野の臨地実習に出かけておりました。この臨地実習は、管理栄養士の国家試験受験資格を得るためには必ず履修しなければならないものです。

今日はその報告会が行われました。
実習内容や成果について発表する4年生に加えて学科の2・3年生、学内の先生方が参加してくださり、よい報告会になりました。

公衆栄養分野とされる行政管理栄養士の皆さんの業務は多岐にわたり、給食を伴う施設に勤務する管理栄養士の皆さんとはかなり違った業務を行っています。県本庁の所管部局、保健所、市町村保健センターの業務区分もあって、たった1週間の実習期間で、行政栄養士の業務について理解することは難しいでしょう。

報告会ではそこをカバーすべく、ご担当の先生方により、実習でご指導いただいた内容ごとの発表グループが構成され、プログラムが組まれました。さらに、実習先で学生の指導にあたってくださいました行政の管理栄養士の皆様からは、学生の発表後にご助言をいただくことができました。参加した学生たちの理解が深まったと思います。

最後に、講評と謝辞を担当させていただきました。
学生たちに伝えたかったことは以下の3つ・・・
  • 健康長寿県といわれる長野県ですが、それをつくりあげてきた要因のひとつとして、長野県の行政栄養士の皆さんのPDCAサイクルに基づいた活動とボランティアの育成があったこと(長野県の行政栄養士の皆さんはとても力があります)。こうした行政栄養士の仕事の魅力にも気づいてほしいと思います。
  • 本学科では、地域での実践的活動を重視した教育を展開してきています。松大生の中には、「地域を観る」というDANがあることに自信を持ち、行政とは異なった職域で働く場合も、地域全体について考える視点を失わないでください。
  • 松本大学から、毎年、数十名の管理栄養士が誕生していきます。たとえ職域が違ってもそのネットワークが強固につながれば、きっと地域の健康づくりにつながるはずです。ともに学んだ絆を大切にしてください。
お忙しい中、ご出席くださいました行政管理栄養士の皆様、ありがとうございました。
当日まで指導に当たってくださった先生方、運営を担当してくださった先生方、お疲れさまでした。

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