2012年6月15日金曜日

コンプリメント ― ほめることの大切さ

   学生の学習意欲を高めるためにどうすればいいのか?…いつも頭の隅に置かれている課題です。働きかける対象者のモチベーションを引き出すには?…栄養教育の授業で扱う内容の一部です。

 本日(6月14日です。24時を過ぎてしまったので昨日ということになります)、松本大学健康栄養学科に対する厚生労働省の指導調査が行われました。

 松本大学健康栄養学科は、2007年4月に新しく開設された人間健康学部に、スポーツ健康学科とともに設置された学科です。管理栄養士・栄養士、食品衛生監視員・食品衛生管理者という厚生労働省が管轄する資格を取得できるため、厚生労働省が養成機関として適切に運営されているかどうかを視察に来られたというわけです。

 10時から17時まで施設・設備の調査と面接調査が行われ、学科長として対応しました。最後には、調査後の講評がまとめられ、学内関係者に伝えられました。
    設備等に関する改善点が数項目ありましたが、教員と授業については問題はありませんとの講評でした。そして、私たちが開設以降、新設学科としてチャレンジを続けてきた学内での取り組みや地域協働型教育について、「管理栄養士にとって重要となるのは、専門基礎・専門分野を横断して栄養ケア・マネジメントの力をつけることであるが、それを実際の教育のなかで新しい試みを取り入れながら実施しようとしていることは評価でき、今後もその充実強化を図ってほしい」とのお話がありました。

 これまで積み上げてきたことを評価していただいたことは、たいへんうれしいことでした。まったく新しく立ち上がった学科でしたから、養成大学として申請認可を受けるまでの苦労や教育内容の構築や改善を重ねてきたなかでの困難は多々ありました。その苦労が報われ、これからもチャレンジしていかなければという意欲が生まれました。

 学生たちには、栄養教育の働きかけの中ではコンプリメント―ほめること―が大切だという話をしていますが、それを実感した日となりました。

 私は人間健康学部の設置準備室の教員として、松本大学に着任しました。新規につくり上げていくという経験をさせていただいたことにも感謝したいと思います。これからも、学科の先生方はもとより、同じ学部にあるスポーツ健康学科の先生方、地域の多くの皆さんと連携して、松本大学がめざしている地域協働型教育を進めていきたいと思います。

 この指導調査に向けては、教務課はじめ、事務局の多くの皆さんにお世話になりました。ありがとうございました。

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