2012年6月9日土曜日

大阪での教科書編集会議

    私が担当している「栄養教育論」という分野の教科書の一つを改訂するための編集会議に出席してきました。関西地域の先生が多かったため、大阪で開かれることになり、1日がかりで出かけました。
    管理栄養士国家試験のガイドラインが見直されたため、管理栄養士課程用の教科書を出版している各社は、教科書の改訂作業を進めています。出版社の担当者の方のお話では、このような場合、早く改訂したほうが“勝ち”ということのようです。使う立場で考えると、それはそうだろうと思います。そういう意味では、この教科書の改訂は少し出遅れた感じなのかもしれません。
    参加されていた先生方とのディスカッションは、たいへん有意義なものでした。改訂が遅れた分、ガイドラインの各項目に沿うだけではなく、栄養教育の本質を理解した力のある管理栄養士を育てるための教科書にしようと、議論が展開されました。参加された先生方のバックグラウンドが違うので、それぞれの立場からの意見が出され、各先生が授業のなかで重要視していることにも相違があることがわかりました。
    おおよその枠組みはできたように思いますが、各自で章だてについて再考するという宿題が残されました。

    管理栄養士養成大学では、管理栄養士国家試験の合格率を上げるため、予備校化しているところが多いという話もありました。
    松本大学のめざす教育スタイルは、そうした方向とは異なりますが、管理栄養士をめざす学生は国家試験に合格できるようにしなければなりません。松本大学らしい教育スタイルを維持しながら、予備校化している大学と同じレベルの合格率を確保するためのチャレンジが続きます。

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