2017年5月14日日曜日

日本食育学会学術総会

昨日から、松山市で開催されている日本食育学会学術総会に出席しています。
お堀とはるか山頂付近のお城
(わかりますでしょうか?)
宿泊したホテルの窓から高台にある松山城と周りを囲む立派な堀が見えました。
緑豊かな落ち着いた感じの街です。

昨日は二つのシンポジウムがありました。

最初のシンポジウムは、愛媛県が全国シェアを誇る大麦に関するものでした。
愛媛県では、裸麦(ハダカムギのハダカは、本来は衣偏ではなく禾偏なのだそうです)の生産が盛んとのお話でした。

私もいま長野県で栽培を増やそうとしているモチ麦の料理開発の依頼を受けたりしているので、とても興味深く聞かせていただき、参考になることがたくさんありました。
少し前に、テレビでモチ麦の健康効果に関する報道があったので、モチ麦は品薄状況だそうです。このブームは一過性ではなく、かなり継続しているとのことでした。

次のシンポジウムは俳句と食育に関するものだったですが、最初にお話をしてくださった松山市立子規記念博物館の竹田美喜館長のお話はとても魅力的でした。
子規は、美食家であり、健啖家でもあったそうですが、食べもの、特に郷土の松山の食を題材にした句をたくさん読んでいるのだそうです。
そうした句を紹介してくださいました。
病に侵され、病状が末期になったころには、「食べられるから、今日も生きている」というような「存在証明として食べる」という状況だったのだそうです。
その壮絶な生きざまに心が揺さぶられました。

そのほかに、「松山・愛媛における食文化の特徴」についてお話しくださった料理研究家の先生と、「松山市の俳句教育と食育」というテーマでお話しくださった校長経験者の先生がシンポジストでした。

皆さんが、お話の中で、子規のことを「子規さん」と呼んでいらっしゃることにも感動しました。それだけ松山市民にとって正岡子規は畏敬の念を抱きつつも、身近で、愛すべき人として存在しているのだろうと思います。

その日の夕食には、愛媛県の種々の麦味噌が添えられた生野菜と、お刺身と、鯛茶漬けなどをいただきました。
大満足でした!!

愛媛県の今治に大学時代の友人がいます。
昨年、この学会が松山で開催されることになった後、愛媛県に行くからと伝えていたのです。ところが、今回はとてもタイトな日程で友人と合う時間は作れそうもなかったので、連絡はしていませんでした。

今朝、それでも電話くらいしないと叱られてしまうかもと思って、電話をしました。
携帯電話は特に距離が近いからといって、メリットがあるわけではないのですが・・・。

今度、ゆっくり「しまなみ海道」を旅するから今回は許してねとお詫びしました。
以前、気の合う仲間と、尾道から因島まで旅したことはあるのですが、その景色に感動しました。
いつか、尾道から今治まで車で旅をしたいと思っているのです。
時間もあって、長時間の車の運転にも耐えられるときって、そうはないことを自覚しつつ、「いつかは・・・」と思っているのです。

今日は学会でのポスター発表も終え、間もなく、松山空港から羽田に向かうのです。

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