2012年10月30日火曜日

木曽駒ケ岳の雪化粧



雪化粧した木曽駒ケ岳
中央アルプスの木曽駒ケ岳がうっすら雪化粧していました!

木曽郡内の保育園で働いていらっしゃる保育士・栄養士・調理員の皆さんの会である「給食研究会」に出かけました。

食育に関する講演を頼まれたのです。

3年生のゼミを終えてから、気持ちのいい青空に映える紅葉・黄葉の山々を眺めつつ、木曽駒高原の麓にある「駒っ子ホール」という会場へと車を走らせました。

会場脇の駐車場に車を停めてふと見上げると、雪化粧をした木曽駒ケ岳が見えました。
高い山々から冬が降りてきつつあります。
30名ほどの皆さんが熱心に聞いてくださいました。食育指導計画を持っている園が多いようでしたし、木曽郡の各地域は、保育園から中学校・高校まで一貫した食育を展開することが可能な地域ですので、そのつながりを活かしていってほしいと思います。

最後に保育園の園長先生が小学校との連携を密にしたいとおっしゃってくださり、私にとってはたいへんうれしいお礼の言葉をいただきました。

終了後、松本歯科大学大学院の歯科セミナーにお邪魔しました。

食事調査でいっしょに研究をさせていただいたり、ご指導いただいたりしている東京大学大学院の佐々木敏先生の講演が予定されていたからです。

佐々木先生には、先日の日本公衆衛生学会でお会いしたばかりでした。今回の講演は歯科領域と栄養疫学のコラボレーションに視点を置いたお話で、得るものの多いご講演でした。

佐々木先生を招聘された松本歯科大学歯科衛生学分野の牧茂先生は、信州公衆衛生学会の理事としてお世話になっている先生です。

そんなこともあって、講演後、松本歯科大学キャンパス内にあるフレンチレストランで開催された食事会にも参加させていただきました。

歯科分野の先生方と懇親を深めることができ、私の分野に活かすことができる歯科の先生方ならではのコメントをいただきました。

実り多い晩秋の1日となりました。

2012年10月28日日曜日

信大シニア&長野ウェルネス大学の調理実習講座

年に一度やってくる嵐のような調理実習が終わりました。

以前にも紹介したことがある信州大学教育学部が主催している「シニア健康講座:運動とコミュニケーションが脳を鍛える 」に関わっています。その講座の修了生が継続参加できるようにと長野ウェルネス大学という組織を立ち上げています。
 
今日はその共同講座の「調理実習」の日でした。

長野県健康づくり事業団管理栄養士の小林泉江さん、松本大学地域健康支援ステーション管理栄養士の石澤美代子さんと私と3人で担当しています。受講生には「3姉妹が担当します」なんてご挨拶しましたが、私のみ、年は離れていますし、分担する役割もわずかです。
お二人の企画に乗せていただいているだけというのが正直なところです。
 
毎年テーマを設定していますが、今年はお二人が考えてくださった「信州を味わい、環境を守る」というテーマで、無洗米のごはんのほか(洗米の水を節約するという意味があります)、長野県の食材をそろえた4品をつくっていただきました。
 
地産地消、旬産旬消で環境にやさしい献立にしたり、なるべくゴミを出さないようにと工夫されたレシピです。
 
毎年使わせていただく長野市北部にある清泉女学院大学の調理実習室は、レシピの説明が終わって調理実習に移ると戦場のようになります。調理作業をしながらコミュニケーションをとっていただくのも趣旨の一つですから、この現象は喜ぶべきことです。
また、皆さんが楽しくそうに取り組んでくださるのが、私たちスタッフの励みにもなります。
 
試食の時間…「お味はいかがでしたか?」
食塩摂取量に配慮した味付けを体感して、それぞれのご家庭での味付けを振り返っていただく機会にしていただければとお話させていただきました。
 
お世話になった皆様、そして、受講生の皆様、ありがとうございました。

2012年10月27日土曜日

技能五輪ふれあいフェスタ in 松本

長野県で第50回技能五輪全国大会が掲載されています。
技能五輪全国大会は、全国の原則23歳以下の青年技能者が技能レベルを競う大会…だそうです。皆さん、ご覧になったことがありますか?

今回の長野大会は、松本市と諏訪市に分かれて実施されています。
松本会場には、やまびこドームエリア、キッセイ文化ホールエリア、長野県松本技術専門校エリアの3会場があり、それぞれの会場ごとに「技能五輪ふれあいフェスタ in 松本」が開催されることになっています。

松本市支援委員会事務局から打診があり、やまびこドームエリアで週末の10月27日、28日に実施される「ものづくり体験フェア」に参加させていただくことになっていました。

かわしい小学生の女の子たち。将来
お姉さんたちのように管理栄養士を
めざしてくれるかもしれません!!「
松本大学の健康栄養学科を卒業した大学院生2名と私のゼミの3年生4名と私で、「食育SATキャラバン隊」を構成し、ブースを担当させていただきました(27日だけですが)。

気持ちのいい秋晴れの1日。やはり日頃のおこないがいいということでしょうか?

今回のSATブースには、スーツ姿の男性、建設業関係者、関西弁の方など、いつものイベント会場とはちょっと雰囲気の違う皆さんが訪れてくださいました。技能五輪全国大会の関係者もいらっしゃったと思います。

私が作製した風呂椅子、
といっても私は釘を打っただけです。
「すごく面白くて、参考になるねぇ!」と、仲間の皆さんを引っ張ってきてくださる方もいらっしゃいました。

子どもたちも本物にみえるフードモデルに興味をもって、2度3度とチャレンジする子もいました。熱心にやっている子どもたちの姿はいいですねえ! 何かが知識として残ってくれるといいなあと思います。

学生たちは慣れたもので、私がいなくてもちゃんと対応してくれていました。頼もしい限りです。
私は、隣にあった松本大学茶道部のお茶席で抹茶をいただき、木工製品を自分でつくるブースでは、桐の風呂椅子をつくり・・・楽しんでしまいました。

競技会場を訪れた阿部知事も立ち寄ってくださいました。説明役を務めた大学院生は、最初は知事さんとは気がつかなかったそうです。それほど、スーツの男性が多かったのですが、知事とわかった後もきちんと対応していて、落ち着いたものです。

感心してしまいます!

お客様が少なくなったところで、やまびこドームのなかの技能五輪競技会会場に行ってみました。
左官、家具、建具、建築大工、美容、理容の各部門に出場した選手の皆さんが、課題に取り組んでいました。


皆、23歳以下とは思えない職人ぶりで、なんとも頼もしい限りです。「ものづくり」っていいですね。私にはできないことなので、その姿に感動!!! でした。

こういう技能をもっている方たちが、日本の製造業を支えていってくださるのでしょう!

選手の皆さんに心からのエールを送りたいと思います。


2012年10月26日金曜日

第71回日本公衆衛生学会総会に参加してきました


山口県山口市で開催された第71回日本公衆衛生学会に参加してきました。

日本学校農業クラブ全国大会「プロジェクト発表会」の審査が終わってから松本を出発し、大阪に宿泊した後、翌25日は6:50発の新幹線“さくら”に乗車し、一路、秋の気配が濃くなりつつある山口へです。

山口には以前、研修会に参加するため伺ったことがあります。そのときも感じたのですが、幕末から明治にかけて日本の国を動かした人々を多く輩出した山口県には、なんとなく畏敬の念を持っています。

今回の学会の開催は、10月24日から26日まで。メインテーマは「健康リスクへの先見的対応の展望と公衆衛生の課題」となっています。

今週は予定が立て込んでしまっていたので、一旦出席をあきらめたのですが、25日に開催される自由集会に参加したかったので、少々無理をしました。
それでも25日はシンポジウム、フォーラムなどのプログラムに参加することができました。
これまで日本ではあまり研究が進められてきていなかったと思いますが、公衆衛生的視点からみた食・栄養学分野でも、社会経済学的要因が重要視されてきていることを実感した学会となりました。

25日の自由集会は山口ではなく宇部で開催されることになっていたため、2時間弱かけて宇部に移動しました。同じ調査ツールを使っている皆さんとの自由集会での情報交換は、やはり有意義でした。無理して出かけて来た甲斐がありました。

26日は、朝、たまたまお会いした日頃からお世話になっている先生から、院生がポスター発表をすると伺い、そちらに足を運んでみました。
とても興味深い研究でした。松本でもそれを参考にして新しい取り組みをしたいと思いました。その内容は・・・もう少し私の頭のなかでクリアになるまで待っていてください。

来年の日本公衆衛生学会の総会は、三重県で開催されるということです。

2012年10月24日水曜日

日本学校農業クラブ全国大会「プロジェクト発表会」終了

「どっこいしょ!」と持ち上げなければならないほど分厚い
活動記録簿…内容も盛りだくさんです。
昨夜から冷え込み、今日は秋晴れの1日でした。
しかし、私はまつもと市民芸術館の中にこもっていました。日本学校農業クラブ全国大会「プロジェクト発表会」の審査のためです。

昨日、活動記録簿で内容を確認した「文化・生活」区分のプレゼンテーションを聞き、審査を行いました。

県大会、地域ブロック大会を勝ち抜いて全国大会に出場してくるプロジェクトですから、どれも専門的な学習成果を活かした立派なものです。何度も何度も練習してきたことがわかるので、どれも入賞してほしくなってしまいます。

活動のテーマは、繭や地域産物を活用した化粧品等の開発と普及、小学校における郷土野菜を使ったグリーンカーテン、生きものを活用した交流、ミツバチによる地域おこし、地域の農業生産者と加工流通業者を結ぶ活動、伝統的な地域産物や自分たちが育種した作物の活用といったものです。

明日、長野市のほうで開催される式典で最優秀賞、優秀賞が発表されるそうです。賞をうける高校の皆さん、おめでとうございます。楽しみにまっていてください。

さて、審査会は予定を2時間もオーバーしました。私は学会で山口に向かうことになっていました。いったん大学に車を置きに帰ったら、電車を一本乗り損ねて、松本発19:06の特急しなのに乗りました。
今日は大阪どまり…。間もなく名古屋に到着です。

2012年10月23日火曜日

日本学校農業クラブ全国大会

リボンの代わりに
審査員等が胸につけた
飯田市名産の水引細工
ようやく本番です。

松本市で、第63回日本学校農業クラブ全国大会 平成24年度長野大会「プロジェクト発表会」が開催されています。
この大会は、農業高校等で農業科目を学んでいる高校生の科学性・社会性などの向上をめざして、毎年秋に開かれているそうです。

本年度は、北信越ブロックを代表して長野県が担当し、いくつかある部門のうち「プロジェクト発表会」は松本市で開かれています。

昨年から「文化・生活」区分の審査員に加わってほしいと頼まれていました。実は、昨年の県大会はこの審査がどのように行われるか見習いで見学させていただきました。
今年の夏には、本番と想定して、本日会場となっている「まつもと市民芸術館」で、シミュレーションを兼ねた県大会があり、審査員の一人を務めました。

昨年は、「高校生でこんなふうに作り上げてくることができるのか!」と本当にびっくりし、今年の大会を楽しみにしていました。今年の県大会で上位に入った高校は、一段とレベルアップしていました。本当はこのblogでもご紹介したかったのですが、今日までは、全国大会の審査員メンバーは伏せられていたので、紹介することができませんでした。

・・・ということで、「ようやく本番です」というわけです。水引細工のリボンを胸につけて、開会式で審査員として紹介していただきました。

大会は、2日間行われます。出場する生徒の皆さんは今日はプレゼンテーションのリハーサルです。

審査員会場では慎重に審査が進められました。
全国9ブロックからトップをとった高校が出場してくる全国大会ともなると、さすがにいずれの活動も生半可なものではありません。
「高校生の皆さん、すばらしいですね!!」です。大学生も負けてしまいそう・・・。
生徒の皆さんはもちろんですが、ご指導される先生方の熱意にも感動! です。

審査はたいへんですが、明日のプレゼンテーション本番を楽しみに待つことにしましょう。

運営にあたっている長野県南安曇農業高等学校の生徒の皆さんの対応もまたすばらしいものです。1年以上前から関わり始めたているため、先生方のご指導の賜物であることもわかります。

大会が無事おわりますように!

2012年10月20日土曜日

今年の「梓乃森」祭がスタート!


松本大学は美味しいカフェのチラシ
文字が小さくて見えませんね!

松本大学のキャンパスが賑わっています。
大学祭である「梓乃森祭」がスタートしました。

クラスやゼミ単位の模擬店がズラリと並んでいます。

私のゼミでは模擬店をしないことになり、一部の学生が今年初めての企画である「松本大学は美味しいカフェ」のスタッフとして参加しています。6月に開催された新宿高島屋での「大学は美味しい!!フェア」で販売した商品を梓乃森祭でも紹介することになったのです。

このカフェの会場となっているフォレストホールには、その時には無かった地域コラボレーション企画の商品も並んでいます。 

「大学は美味しい!!フェア」のときと同じように、総合経営学部の白戸ゼミ、短大部の金子ゼミ、健康栄養学科の矢内ゼミの皆さんと、地域健康支援ステーションのお手伝いとして私のゼミの学生、学内の関連教職員と学生有志により運営されています。
 
とても魅力的なスウィーツ類も販売されていますよ!

スウィーツ販売コーナーの
学生たち

早々売り切れになった商品もあるようですが、明日もこのカフェは開店しますので、このBlogをご覧になって間に合う方は、どうぞお越しくださいね。 
 
私は、明日は長野県栄養士会の研修会の運営スタッフを務めなければならないので、おりません・・・。

午後にはその店舗の一角で、松本山雅の選手の皆さんのサイン会が行われました。
山雅ファンの皆さんがたくさん足を運んでくださいました。
これは今日だけの企画です。

体育館前のウッドデッキでは、催し物が開催されています。
太鼓の演奏には感動しました。
特別ゲストの我武者羅應援団の皆さんが催しものを盛り上げてくださり、プロの応援を演舞しているときには、観客がたくさん集まっていました。
和太鼓の演奏。すばらしかったです!

今は、清水翔太さんのライブが行われているようです。
私のゼミ生の何人かも楽しみにしていました。

お天気にも恵まれましたので、大学祭を楽しんでください!!

2012年10月19日金曜日

「ふーっ!」 No.2

今週末は松本大学の大学祭「梓乃森祭」です。今日はその準備日で授業はありませんが、私は今日もあわただしく走りまわっていました。

共同研究を進めている信州大学医学部の先生のところに、私の関係の調査票を届けることになっていたので、朝イチ、信州大学に寄ってから松本大学に向かいました。

10時半から会議の予定がありましたが、直前の準備も間に合い、定刻に会議を開くことができました。その後も別の会議、教務課との打ち合わせがあり、終わると13時を回っていました。

15時から長野市で県体育協会の「体力向上・スポーツ医科学専門委員会」に出席しなければならなかったため、その準備をして大学を出て、高速道路を長野市に向かって走りました。

体力向上・スポーツ医科学専門委員会では、北信越国体のマルチサポート事業について報告がありました。
本年度は、初めて、この専門委員会が主体となった大会前の事前サポートと、大会中の現地でのサポートが実施されたのです。
私はなかなか時間をとることが難しいので、長野県栄養士会からは公認スポーツ栄養士のかたにサポートメンバーに入っていただきました。

サポート事業に参加された委員の皆さんからご報告がありましたが、管理栄養士に帯同してもらったことはとてもよかったとおっしゃっていただいたことは、たいへんうれしいことでした。
このようなサポートに関われる管理栄養士の裾野を広げることと、個々の管理栄養士の皆さんのサポート力の向上を考えきたいと思います。

その後、場所を変えて、国体のサポートメンバーも加わって懇親会が行われました。
専門委員のほかに、国体のサポートに関わった体育協会の皆さん、理学療法士(PT)の皆さんなどと懇親を深めることができました。こういう分野でも多職種の連携は欠かせないことを実感しました。

本学の地域健康支援ステーションが栄養サポートを行っている高校の硬式野球部に関わっていらっしゃるPTの方にもごあいさつさせていただきました。いろいろなところでいろいろなつながりがあるものです。
私は信大の保健学科で「栄養学」の講義を数回分だけ担当させていただいているのですが、別の若いPTの方から「先生の講義を聞きました」と聞いて・・・びっくりでした。

とても礼儀正しい青年でした。
皆、立派に成長していくのですね。

家に戻るとさすがにまぶたが重く・・・、また、やり残した仕事ができてしまいました。

2012年10月18日木曜日

「ふーっ!」

なんともあわただしい日でした。夜遅くに、家の机に座って、思わず「ふーっ!」…です。

10月になって、やるべきことが押せ押せ状態でした。
今日は、NBS長野放送の「健康!いきいきライフ」という番組で、栄養に関することをとりあげる6回シリーズのうち2回分の収録が行われることになっていました。
3日前の15日に大まかな台本が届いたのですが、私が話す内容については“ご一任”状態。まだきちんと考えてはありませんでした。
その仕事のことを考える段階にまでに至らなかったのです。

朝、定例の学習会を終えてから、少し考えをまとめ・・・今日はその収録のあと、宅老所やグループホームの職員の皆さんが参加される研修会の講師を頼まれていましたが、こちらも準備が十分にできてはいなくて…そちらの準備も進め・・・といったあわただしい時間を過ごし・・・。

少し考えたところで、収録に使う食育SATシステムのフードモデルなどの準備にとりかかり、そうこうしているうちに撮影チームの皆さんが到着。

まずは、学食の様子を撮りたいということで、カフェテリア食堂にご案内。
撮影が行われ、その後、撮影チームの皆さんが昼食を召し上がっている間に、夕方の研修会の準備をし・・・。

14時半頃から撮影に入りました。
入社3年目という若手アナウンサーの吉田圭吾さんがお相手を務めてくださいました。さすが、よく通るとてもいい声です。吉田アナウンサーさんには、昨年のNBS e-ながのフェスタでお世話になりました。SATがうまく動かず、ご心配をおかけしてしまったのでした。

今年のNBS e-ながのフェスタ012については以前紹介しています。こちらをご覧ください
 http://matsu-nhirota.blogspot.jp/2012/09/nbs-e-2012.html

ディレクターさんもカメラマンさんもとてもフレッシュな感じの撮影チームの皆さんでした。

収録中、ワイヤレスマイクを使っていたのですが、私がつけていたマイクが講義をしている教室のマイクと同じ周波数だったようで、教室に私の声が流れてしまい・・・講義中の先生にはたいへん迷惑をおかけしてしまいました。
(後で学生に、先生の「ドレッシングが・・・」という声が何度も流れてきましたよといわれてしまいました。本当にごめんなさい!)

3分程の番組ということですが、同じような場面を何カットも撮影しました。番組をつくるのはたいへんですね。そんなこんなで時間が過ぎていきました。

ゼミの様子を撮影したいとおっしゃっていたので、5時限目に、都合がつく3年生と4年生のゼミ生に集まってもらいました。
その収録が終わったのが18時近く。

19時からの研修会の資料をあわてて準備し、会場になっている本学の教室に駆けつけました。
研修会は少人数でしたが、皆さん熱心に聞いてくださいました。少しはお役に立つことができたでしょうか?

終わって、研究室にもどったのが21時頃でした。

明日の朝、共同研究者に届けなければならない調査票の準備ができていなかったので、そのあと少し作業をし、家に持ち帰りました。
なんとか無事に、あわただしい1日が終わりそうですが、まだこれから、その調査票のセット作業が残っています。

2012年10月13日土曜日

新しい取り組みのレシピ提案

プロのカメラマンさんは、やはり違います!

以前、このブログの「新しい取り組みがスタートします!」で紹介した“健康パチンコ”。

そうです…諏訪東京理科大学の篠原菊紀先生を中心としたグループが取り組んでいる「新しい脳と体の健康づくり」の取り組みです。

昨日、“健康パチンコ”に向けたレシピ提案のための調理とでき上った料理の写真撮影があり、朝から、調理学実習室にこもっていました。
東京から、実際に取り組みを進めているパチンコ店ほかの関係者の皆様、関連メディアの方々、カメラマンさんが来て下さいました。

提案レシピは、先行研究での知見を活かして、私のゼミの3年生が考え、卒業研究でまとめる予定の4年生の男子学生が試作して手直したものです。
単品4種とセットメニュー1種をつくり、撮影していただきました。
カメラマンさんと学生がどう撮るかを相談して、撮影!


とてもの3乗(とてもとてもとてもです)、おいしそうに撮ってくださいました。やはり素人が撮るのとは全然違います。

ゼミで、料理写真の撮り方を学習したのに、私は未だにだめです。ほんの少しだけ上達したようにも思いますが・・・また、近々別の研究で学生と一緒に料理写真撮影の学習する予定ですが、どうも私にはセンスが無いようです。

昨日お世話になった方から、今日メールが届きました。

-----昨日は本当にありがとうございました。
気持ちよく作業をしていただけ、依頼した側の者としてもとても気持ちよく参加させていただくことができました。これも廣田先生の日頃のご指導あればこそと思います。(いえいえ、学生が頑張っただけです:廣田)
また、味の方も驚くほど美味しく、実は3人とも久しぶりの学食だったのでそれなりの量を食べてしまっていたのですが(皆さんには、料理が仕上がるまで学食でお昼を召し上がって来てくださいとお勧めしました:廣田)、それでも食が進むおいしさでした。健康にいいものは美味しい!からこそ食べることが楽しいのだと思います。

光栄なメッセージをいただき、関わった学生たちに伝えたいと思います。
今後は、パチンコホールでご紹介いただいた後の評価のまとめを進めていきます。

2012年10月11日木曜日

地場産物を活用した学校給食献立コンクール

昨年、初めて、長野県学校給食会主催による「地場産物を活用した学校給食献立コンクール」が開催され、審査委員長を務めさせていただきました。

幸い、参加された学校栄養士の皆さん、調理員さんはもとより、長野県内の教育関係者の方々にも成果を認めていただくことができ、今年も継続して開催することになりました。

今日は、松本大学で第1次審査会が開かれました。

真剣に審査する
学校栄養士の先生方
昨年よりも応募数が多くなったとのことでした。
このコンクールの開催が、長野県内の学校給食の質を全体的に高めることに貢献し、献立の教材化につながってくれるとすれば、審査委員長としては、とてもうれしいことです。

第1次審査会は学校栄養士の委員の先生方と県教育委員会学校給食係の管理栄養士さんという、いわばプロの目での書類審査となっています。
最終の第2次審査は11月に実施されますが、その時は、また違った審査員と共に審査にあたることになります。
今日は、第2次審査で実際に調理していただく10作品を選びました。

審査員の先生方、お疲れさまでした。
審査の合間にかわされる学校栄養士の先生方のお話から、プロとしての姿勢や、普段の給食づくりの様子がうかがわれ、たいへん頼もしく思いました。

第2次審査を楽しみい待つことにしましょう!

2012年10月9日火曜日

祝! 山中伸弥教授のノーベル賞受賞

数年前に京都大学医学部でBiological Rhythmに関する研究会が開催されました。その折に、初めて京都大学のiPS細胞研究所の前を通り、その立派さにびっくりしたことを覚えています。

昨日、京都大学の山中伸弥教授がノーベル賞医学生理学賞を受賞されるというニュースが報道されましたが、そのニュースを聞いたときに、その時のことを思い出しました。
あの研究所で、山中先生の研究チームの方々が最先端の研究に取り組んでいた成果が認められたわけです。とてもうれしいニュースでした。

50歳そこそこでの受賞なんてすごいこと!と思い、うれしくなって、松本大学健康栄養学科の分子生物学・生化学分野の研究者である山田一哉先生に、メールを送りました。
「やっとです。遅いくらいだと思います。」とのお返事。
その分野の研究者の方々にしてみると、専門分野以外の私たちが感じる研究の偉大さよりも、もっともっと価値がある研究なのだと思います。

iPS細胞の研究は臨床での応用も進められ、多くの人の命を救うことにつながるのでしょう・・・とともに、倫理的な課題をクリアしていくことも必要になってきます。

研究の伸展に対する期待が大きい分、山中先生にかかるプレッシャーもとても大きなものになるでしょう。
先生とチームの皆さんには、のびやかに研究を進められる環境があってほしいと思います。

2012年10月6日土曜日

塩尻市ヘルシーフィジカル教室の栄養講座

毎年、塩尻市が主催するヘルシーフィジカル教室の栄養講座を担当させてもらっています。この教室はインターバル速歩をとりいれた運動中心の教室ですが、栄養に関する講座や個別指導もあり、そのうちの1回を3年のゼミ生といっしょに企画運営させていただきます。

例年、夏に設定されるのですが、今年は秋に実施です。

主婦の皆さんにも教えていただきながら
調理実習
受講生の皆さんからご自慢の家庭料理を提案していただき、その中から選ばせていただいたメニューと学生たちが考えたメニューを組み合わせて調理実習を行い、皆さんに適量を意識しながら食べていただくという内容の講座です。

私が30分ほど講義した後、いよいよ調理実習です。ここでは、学生がグループをリードすることになっていますが、むしろ教えていただくことのほうが多いでしょう。

セミ生は、精一杯頑張り、受講生の皆さんの顔には笑顔が浮かんでいます。

出来上がったら、「さあ、召し上がれ!」です。
出来上がった料理の一部
皆さんが出来上がった料理の写真を撮ってくださっていました。
3つのテーブルに分かれて楽しく試食をし、試食が終わるころ、皆さんから一言ずつ感想を言っていただきました。

受講生からの提案品と学生のアイディアを含めて、普段とり合わせない材料を組み合わせて、食感や栄養価を工夫している点がたいへん参考になったとおっしゃっていただきました。家庭で活用してもらえれば学生たちもうれしいことでしょう。

楽しく、おいしく、そして賢く食べてくださる意識をもっていただければと思います。

お世話になった受講生の皆さま、塩尻市のスタッフの皆さま、ありがとうございました。

2012年10月3日水曜日

好例者くらぶ「昔語りの会」

“高齢者”ではなく、“好例者”です。

創生活環境運営という高齢者の福祉事業を進めているところとつながりができました。
今日は、創生活環境運営さんが地域支え合い体制づくり事業の一環として取り組まれている「好例者くらぶ」の“昔語りの会”に参加してきました。

会場となった和室には、地域のお元気な高齢者の皆さんがたくさん集まって、座卓を囲んでいらっしゃいました。

創生活環境運営では、認知症の方たちのためのグループホームも運営されています。入所されている高齢者の方々と介護スタッフがコミュニケーションをとるにあたっては、食事の話はとても重要と考えているそうです。

高齢者の皆さんが積み重ねてきた食生活について、地域の元気なシニアの皆さんから話を聞いて整理しておきたいということで、「昔語りの会」を催そうと考えたということです。

今日はその1回目。
「秋」をテーマに若いころにどんな食生活だったかを思い出していただこうというわけです。
皆で話していくと、頭の中の記憶の糸がほぐれていくのではないかと、脳トレメニューをしてから、フリートーキングです。
初回といことで、スタッフの皆さんも「考えながら走る」といった感じでした。教えていただくことの方が多く、私にとっても大変楽しく、実りも大きい会でした。

創生活環境運営さんのブログで会の様子が伝えられていますので、ご覧ください。
これからも季節に即したキーワードをもとに、食生活の聞き取りをしていくことになりました。

そうそう、今日は、今年の3月に卒業したゼミ生がいっしょに参加しました。
高齢者福祉施設で働いているのですが、なかなか入所者の皆さんと触れる機会がなくて残念ですと言っていのたで、誘ってみたのです。
シニアの皆さんにかわいがっていただき、いろいろ学ぶことも多かったことでしょう。
今後も参加できるときは、いっしょに関わってもらうようにできればと思っています。

2012年10月2日火曜日

テレビで扱う“食情報”

一頃、テレビ番組で報道される「○○は××に効く」といったような栄養情報によって、スーパーマーケットの店頭からその食材が無くなってしまうといったことがよく起こりました。栄養相談に応じる管理栄養士や栄養士の皆さんにとっては結構やっかいな事態でした。

今もそうしたことは無くなってはいないと思いますが、テレビ番組制作のほうでもそのあたりは慎重に扱うようになっているらしいということがわかりました。

今日、某テレビ局の番組制作会社の方から電話がかかってきました。
信州の旅の番組で「イナゴの甘露煮」や「蜂の子」などを取り上げることになり、その栄養価などに関するテロップの記載事項が適切かを確認してほしいという依頼でした。

テレビ局から番組製作会社に対して、メーカーなどに関連しない第3者的な立場の人に、表現内容が適切かを確認してもらうようにという指示が出ているのだそうです。
「へぇ!そういう時代になってきたんだ!」と思いました。それはとてもいいことのように思います。

しかし、どのように表現してもいいかを見極めるのは、栄養学に携わる私たちにとっても簡単なことではありません。単一の食品、あるいは食品成分で健康が保たれるということはないのですが、食品のもつ機能性に関する研究が進んでいるのも事実です。
この種の問い合わせはたまにありますが、ヒトを対象とした研究でどんな成果があるのかを見極めるには慎重な対応が必要なので、断定的にはいえず…専門家の見解を求めて尋ねてきている人には物足りないことになってしまいます。
まあ、仕方がないと思っています。

以前、別の某テレビ局から電話がかかってきました。名前は知っていましたが、私は見たことがない番組です。皆さんはご覧になっているかもしれませんね。
ネットで検索して私の関わった研究がヒットしたのでしょう。
そのときに、丁寧に対応したので、以来、その番組スタッフの方からよく電話がかかってきます。バラエティ番組なので、取り上げる題材が面白く・・というか予想もつかない内容で、びっくりします。

先日は「カップラーメンの麺をコシのある状態で食べるようにするにはどんな方法がありますか?」でした。カップラーメンの麺にコシを求めてあれこれ手を加えるなら、いっそインスタントでない麺を食べたほうがいいのではないかと思ったりしますが、こういう切り口が受けるのかなあと思います。

いくつか題材を提供して話しましたが、結局私にはいいアイディアは思いつかず「すみません」と申し上げると、「いえいえ、いつも丁寧に答えていただいてありがとうございます」と・・・。

次はどんなテーマで電話がかかってくるのでしょう?