2014年6月6日金曜日

Child-to-Child Approach

松本大学がある新村地区を学区とする中学校に出かけてきました。

この中学校の教頭先生には、以前いらっしゃった中学校で講演をさせていただいたというつながりがありました。
そんなご縁もあったのでしょう・・・給食委員会の生徒の皆さんからの食に関するいろいろな質問に応えてほしいというご依頼をいただいたのです。

現在、中学校は給食週間なのだそうです。
その中で、給食委員会としては、生徒の皆さんがもっている食に関する質問について情報提供をしたいと考えたのだそうです。

給食のコンテナ室の前に、「廣田先生 教えて!」コーナーを設けたり、給食の時間に情報提供したりしたいということでした。

私の研究テーマのひとつが学校における“Child-to-Child”という形のPeer Education。
とても素敵な取り組みだと思ったので、お受けしました。

17時に中学校に伺うと給食委員会の3年生が待っていてくださいました。
皆、とてもしっかりした感じの生徒さんたち・・・給食委員会やクラスの中で出された「廣田先生に聞きたいこと」をまとめて準備をしてくれていました。

ちょうど、運動系の市中大会が開催されている時期で、スポーツと食事に関する質問もたくさんありましたが、中学生らしい様々な質問があって、微笑ましいやら、困ってしまうやら・・・。
「身長を伸ばすための食べ物はありますか?」
「眠気をなくすには何を食べればいいですか?」
「髪の毛をきれいにする食べ物は?」
「給食を食べるとき、何から食べればいいですか?」
「炭酸飲料はいけないのですか?」   などなど・・・。

一人の男子生徒が「あのー、今ここに質問を預かっているのですが・・・」と恥ずかしそうにしていました。
「どんな質問かな? 考えてみますよ」と伝えると、照れくさそうに質問してくれました。
「あのー、胸を大きくする食べ物はありますか?」
そうですよね・・・中学生の男子生徒には、発言しにくい質問ですね。

誇大表現は避けたいと思いますし、とらえ方によって説明が変わるもの多いので困りましたが、できるだけ慎重に応えていきました。
「給食のとき、何から食べればいいですか?」・・・この質問にも、食文化的な観点から応えるのか、太っている子あるいは食の細い子向きに応えるのかで、説明の仕方は変わってきます。

きっぱり言い切れないことが多く、委員会の生徒の皆さんにとってはシャキッとしなかったかもしれません。
委員会の「廣田先生 教えて!」の掲示板にまとめにくいかな? 食べ物は「よい」「悪い」に区分できるものではなく、食べる人の特性や食べるときの条件や様々な環境などで変わるということを分かってもらうことも必要だと思って応えました。

生徒の皆さん、ご苦労おかけしますが、きちんとした情報をChild-to-Child方式で伝えてください。楽しみにしています。

帰り間際にひとりの男子生徒に「管理栄養士をめざしてみませんか?」と勧めてみました。
「僕、生物バイオ関係の大学に行こうかと思っています」との答え。
管理栄養士の卵のゲットは失敗でしたが、そんなことに関心のある子たちが給食委員になってくれているとすれば、うれしく、頼もしいことです。

頑張ってね!!

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