2017年9月5日火曜日

長野県栄養士会研究教育事業部研修会

明神館に出かける前日の9月2日は、(公社)長野県栄養士会研究教育事業部の研修会でした。
毎年、1回開催しています。

私は研究教育事業部の部長を務めています。
管理栄養士・栄養士を養成している大学や研究機関に勤めている会員で構成される事業部であるため、県の栄養士会の中では会員数が少ないマイナーな事業部です。

毎年そうなのですが、研修会は事業部会員以外にもオープンな形で実施しています。
今年も他の事業部や非会員の方が事業部会員よりも多く参加してくださいました。

今年度は、講演を2本立てで実施しました。

最初は、昨年実施された平成28年度長野県県民健康・栄養調査でまとまりつつある部分について、長野県健康福祉部健康増進課の小林真琴様にお願いしてのご講演。
最新の調査から見えてきた県民の健康や栄養状態の姿について、また専門職としてこの調査を活用していく上で理解しておいてほしい内容などについてお話してくださいました。

県民健康・栄養調査が行われるたびにご講演をお願いしていますが、調査に基づいてPDCA cycleで事業を進めようとしている県のご関係者の皆様の様子は心強い限りです。

参加された皆様も、そのお話の中から自分たちが取り組むべきことについて考えていただけたのではないかと思います。

二つ目は、松本大学教育学部学校教育学科准教授の澤柿教淳先生にお願いして、「南極の食卓風景から考えたこと」というテーマでお話いただきました。

澤柿先生には、私の研究室の取組みでご教示いただいたことがあり、たいへんお世話になっっているのです。
その先生が南極観測隊に参加されたご経験があると伺い、ご講演をお願いいたしました。

お忙しい中、快く(かな?私の勝手な思い込みかも!)お引き受けいただくことができ、とても楽しみにしていました。

当日は映像とともに、私たちが南極を疑似体験をできるようにとお話を組み立ててくださいました。
1万年以上前の空気が閉じ込められた南極の氷・・・水を灌ぐとその空気が溶け出していく小さな音がしました。私たちが生まれるよりずっとずっと昔の空気だなんて、感動してしまいました。

澤柿先生は、どれだけの氷を持ってお帰りになられたのかと考えてしまいましたが、隊員
として活動された方が講演などをなさるときには、そういうことに対応してくださるシステムがあるとのことでした。

参加された皆様の中には、南極とともに澤柿先生のお人柄のファンになられた方がたくさんいたと思います。
企画者としては、鼻高々。
もっと多くの方に聞いていただけるとよかったと思います。

90分では時間が足りず全部を見せていただくことができなかったので、またいつか・・・きっと! と思っています。

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