2012年7月31日火曜日

低たんぱく食のメニュー試食会~エスポワールにて~

ロンドンオリンピックが始まり、テレビ観戦で、生活リズムが乱れがちです。
皆さんは大丈夫ですか?

数日、何だかゆとりがなく、ご報告が遅くなりました。先週末からのできごと報告―No.1―です。

29日の日曜日、長野県茅野市の蓼科中央高原にあるフレンチレストラン「エスポワール」に伺いました。本学の特別講師でもある藤木徳彦シェフのお店です。

7月13日(金)にアウトキャンパススタディで、学生といっしょに伺ったばかりでした→下記をご覧ください。

今回、外食店での「低たんぱく食」の提供に関する検討会が開催されるということで、出席させていただきました。

エスポワールでは、食事制限をなさっているお客様に、特別に整えたメニューをお出ししたことがあるそうです。とても喜んでいただいて、いろいろなジャンルの店で、そのようなお料理を提供できれば、療養中の方でも家族などと一緒に特別な日の食事―ハレ食―を楽しむことができるのではないかと考えたのだそうです。

この日は、人工透析をなさっている方でもいただけるようなたんぱく質や塩分などを低くした、栄養素量をきちんと示した前菜、メインディッシュ、デザートのメニュー数点ずつ提供されました。
エスポワールには管理栄養士資格をもったスタッフがいらっしゃるそうで、その方を中心としてメニュー検討を進めていったということでした。

「低たんぱく食」は外食で提供するには、ハードルが高いと思います。管理栄養士がいらっしゃらないお店でも、志が持って提供してみようと考えてくださるところがあれば、管理栄養士を養成している大学としてできることをしていきたいという想いもあり、参加させていただきました。

提供されたメニューは、定番のメニューとして出しても遜色ないおいしい料理でした。地場の食材を使って、うす味でもおいしくいただけるように様々な工夫がなされていました。
減塩は健康な人にも心がけていただきたいことですから、栄養教育を進める立場としてはたいへん勉強になりました。

こうした成分調整食は、メニュー作成と調理時の品質管理がセットになってこそ、信頼できる食事が提供できるということになるのだろうと思います。今後、普及を図っていく上では、この課題をクリアしていくことが大切だと思います。

私の立場でどんなことができるか、考えていきたいと思いました。

試食にいらっしゃっていた患者会の皆さんからも、たくさんのことを教えていただきました。

患者会の皆さんとエスポワールスタッフの皆さん、ありがとうございました。

 

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