2012年7月21日土曜日

「信濃の国 食事バランスガイド」を題材として

前期の授業もいよいよ最終盤です。

昨日は「食生活論」という講義で、学生に食事バランスガイドの地域版である「信濃の国 食事バランスガイド」の話をしました。

私は、この「信濃の国 食事バランスガイド」を策定していくとき(平成18年のことです)の策定検討委員会の委員であり、策定作業部会の会長も務めさせていただきました。
「信濃の国 食事バランスガイド」には思い入れがあるのです。
 
1年生の学生たちに、策定作業を進めるにあたり、どんなことが課題となり、それを解決するためにどう考えたか、それが具体的にどう表現されたかを話すことで、将来、食の面から地域の健康づくりや地域づくりを進めていこうとするときのスタンスについて考えてほしいと思いました。
そのねらいを受けとめてくれた学生もたくさんいたと思います。

「信濃の国 食事バランスガイド」には、策定作業部会の委員の皆さんと議論しながら工夫した、日々の食生活を組み立てるにあたり、長野県の皆さんに参考にしていただきたいことや考えていただきたいことのヒントが盛り込まれているのです。

学生が受けとめてくれた最も大きな特徴は、食塩摂取量について意識してもらうための工夫が加えられているという点です。

長野県は健康長寿県として注目され、がんや心疾患の死亡率は全国的にみて、とても低いのですが、脳血管疾患の死亡率が高く、食生活においては、塩分摂取量を少なくすることが課題となっています。「信濃の国 食事バランスガイド」を策定するにあたっては、全国版の食事バランスガイドでは見えなくなってしまっている塩分摂取量に関する情報を盛り込みたいと考えていました。
そこで、「信濃の国 食事バランスガイド」には、「食塩1g分の摂取」を示すSマークをつけることにしたのです。

そのほかにも野菜摂取量を増やすための工夫も盛り込みました。現在、長野県民は平均的には日本で一番野菜を食べている県ということになっていますが、子育て世代でもある20~40歳代の野菜摂取量は望ましいレベルとはいえません。

「その課題解決につながるように、野菜やキノコ、海藻やいも類などを使った“副菜”の郷土食や地域独特の日常食をたくさんいれたのよ!」と伝えました。

長野県内の学生が多いのですが、初めて、「信濃の国 食事バランスガイド」を見たという学生もたくさんいて、私たち管理栄養士の普及活動が十分ではないということも実感しました。

やがて管理栄養士になる学生たちが、次のステップにつなげるための活動を展開するときに、この授業のことを思い出してくれたら・・・うれしいことです。

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