2014年3月28日金曜日

「箱膳」を通して食を考える学習会

「箱膳」のことがわかる世代ですか?

長野県には、箱膳を活用して食育活動を実施されている皆さんがいます。
その仕掛け人が、長野県農村文化協会の池田玲子先生です。

今日は、平成25年度における最後のゼミ活動として、池田先生をお迎えして、「箱膳」による学習会を開催しました。
食に関わる仕事に就くだろう学生たちに、日本の食をめぐる文化や農業などについて考えてほしいと思い、企画をあたためてきました。
池田先生にはいろいろなところでお世話になっていますが、学生たちに直接ご指導いただく機会を楽しみにしていました。

題材となる一汁三菜を整え、短大部のほうにある和室で実施しました。私たちの学部棟である6号館からキャンパスを斜めに横切って、お料理を運び、いざ、スタート。

池田先生が学生たち自身に伝えたいこと、食に関わる指導者の卵に伝えたいことなどを盛り込んでお話しいただきながら、お料理をいただきました。

学生たちはなんだか緊張しながら、メモをとりつつお話を聞き、食事をいただき・・・静かな時間が過ぎていきました。

「学習したことをまとめてね」と課題を出しました。最初にメールで送ってくれたゼミ生の感想の一部を紹介します。
学習内容がわかっていただけるでしょうか・・・


池田先生から、さまざまな常識や、食事をする時の作法などがあるとお聞きしたので、とても緊張しながら食事をしましたが、ご飯は、とてもおいしかったです。…実際に体験したことが、これからの自分の知識や経験として、色濃く残っていくのだと思いました。
…一汁三菜の存在意味や、配膳の位置がなぜ決まっているのかということをお聞きし、和食って、日本人って、本当に素晴らしいなと思いました。…
また、食事から、人と人との繋がりや、感謝する気持ちや、自然の成り立ち、日本の文化を学ぶことができることを知り、とても考えさせられました。池田先生のお話をお聞きし、自分が思っていた以上に、食事ができることが当たり前になってしまっていたと感じたので、食事について考え直す機会にもなりました。
私は、実家に家族が食べる分だけですが、田んぼや畑があるので、お米や、じゃがいも、なすなどの話も大変興味深く、ただ食事や栄養のことだけを考えるのではなく、そういった食材がどのように手元に届くのか、どうやって、育っていくのかといったことも、知らなければならないと強く感じました。
そして、ご飯は、私たちが作りましたが、箸枕や、かぼちゃ、よもぎのおすいとんなど、さまざまなところから、池田先生の人をもてなすという、おもてなしの心を感じることができました。箸枕に季節の植物の枝や花を使ったり、ふきのとうを味噌汁に加えるという気遣いが、人をもてなすうえで大切だなと思いました。それだけで、そのときの季節も感じることができるし、五感で食事を楽しむことができると思ったので、私もそういった気遣いができるようになりたいと思いました。
また、和食が無形文化遺産になったので、もう一度和食について考えていきたいと思いましたし、作法や歴史などについても知識を深めていき、多くの人にも伝えていくことができたらなと思いました。…

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