「日本海側で猛烈な風が吹いて、いわゆる“爆弾低気圧”が猛威をふるっています」とテレビのニュースが伝えています。昨日は松本も強風が吹き抜けていました。
6日は午後から長野県庁で会議があり、卒業研究論文をまとめている4年生にお詫びし、強い風の中、ハンドルをしっかり握りながら長野市に向かいました。
「長野県中学校期のスポーツ活動検討委員会」の第2回目の会議です。
長野県栄養士会の推薦を受けて委員を務めていますが、1回目は公務で出席できなかったので、2回目にしてようやく会の趣旨を理解することができました。県の教育委員会として、中学校の運動部活動などスポーツ活動に関わる指針をまとめるということで議論が進められていました。
この日の委員会には特別講演がセットされていました。
北野建設株式会社スキー部長で財団法人長野県スキー連盟副会長の荻原健司氏による「私の中学 高校時代の部活動の思い出」というテーマのお話でした。
荻原氏は、1998年に長野市で冬季オリンピックが開催されたときのノルディック複合競技の選手でした。
スピードに乗ってゲレンデを滑り降りるのが大好きだった私が、クロスカントリーをやってみようかなと思ったのは、荻原選手らの活躍に刺激を受けたからでした。
クロスカントリースキーにはアルペンスキーとは違った魅力がありますが、荻原選手たちの活躍がなかったら、私がクロスカントリースキーをすることはなかったと思います。
10年ほど前までは小さな大会で、大人も子どもも混じったレースに出たりしていました。
大人になってから始めましたので、小さな頃からやっていてスキーを滑らせながら坂道を上っていく子どもたちにはとてもかないません。でも、アルペンスキーをしていましたし、子どもたちよりも体重があるので下りになると子どもたちを抜き去り、また上り坂になると抜かれ・・・というレースでした。
下りのカーブを小さくスキーを蹴りだしながら回っていくことができるようになった時はうれしかったものです。
30kmというクラスに出たことがあります。成人しか走れないので、出場選手が少なく3位になりました。1位と2位の方は競技経験のある方で、私のはるかはるか前にゴールしていました。私からあとは趣味でやっている人で、ずいぶん時間差がついてしまっていました。
エイドステーションでバナナを食べたりして休みつつ、前にも後ろにも誰もいないコースを「私はどうしてこんなに汗かきながら、ゼェゼェとスキーを滑らせているのだろう?」と思いながら走ったものでした。
しかし、完走した後の気分はすがすがしいものです。山登りの感覚と似ているかもしれません。マラソンも似ているのかしらと思います。
そんなしばらく前のことを懐かしく思い出しながら、荻原氏のお話を伺いました。
小学生の頃は体操競技をしていらっしゃったそうです。その時のバランス感覚がスキーをするときに役立ったと思うと話してくださいました。
ある時期まではいろいろなスポーツに参加できる環境を整えてあげることが大切なのかもしれません。
また、この検討会の委員である本学のスポーツ健康学科の斎藤茂先生が「スポーツ心理学の立場から」ということで、専門分野からの基調提言になるお話をしてくださいました。
斎藤先生のお話は「栄養教育」で扱う内容と重なる部分があって、お話をうかがう機会にはいつも得るものがあるのですが、この日もいろいろ教えていただきました。
年度内にもう1回委員会を開催し、中学生の部活動などのスポーツ活動に関する指針をまとめていくそうです。
この委員会終了後、車のディーラーさんに伺い、預かったいただいていたスタッドレスタイヤに履き替える作業をしていただきました。自分で履き替え作業をしなくなって楽ではありますが、ディーラーさんとの日程調整が必要でたいへんです。
ともあれ、これで雪が降っても大丈夫です!!