2014年11月8日土曜日

「第73回日本公衆衛生学会総会」 柳田邦男氏の講演

11月5日から7日まで、宇都宮市で開催された第73回日本公衆衛生学会総会に出席しました。
振り返ってまとめてみたいと思います。

宇都宮はずいぶん久しぶり。
街の風景をほとんど覚えていなかったので、新幹線を降り立って学会場の栃木県総合文化センターに向かう間、なんだか新鮮な感じがしました。 

直前まで慌ただしく、抄録集も当日会場で配布されることになっていたため、プログラムもよく見ていませんでした。

自分の発表で手いっぱいという感じでしたが、参加してみると興味深い教育講演、シンポジウム、研究発表があり、出向いてきてよかったと思います。

初日は、学会長講演に続き、栃木県出身のノンフィクション作家・評論家の柳田邦男氏の特別講演がありました。
テーマは、「支えることと支えられること ~専門的職業と人生を生きること~」

何人かの皆さんの活動と言葉を紹介してくださり、医療者に求められているもの、公衆衛生学の在り方について、「連携と協働」を柱としてお話を進めてくださいました。

「医療とは『作品』である」
「医療とは、専門的な知識と経験を積んできた医療者の人生街道と、一人ひとりそれぞれに個性ある道を歩いてきた患者の人生街道の交差点で創る作品である」
医療がよりよい「作品」と言えるようになるには、次の二つが必要である・・・
患者にとって、
①医学的に納得できる医療であった
②その後の生活と人生において有意義なステップとなった(たとえ、死が避けられない状態であったとしても)

正直に申し上げると、他のプログラムがないのでメインホールにいたという感じだったのですが、とても素敵なお話でした。

昨年度の三重での学会でのイチロー・カワチ先生のお話にも大感激でしたが、今年の特別講演も心に残るお話でした。
「公衆衛生学会、さすがぁ!」という感じです。
・・・つづく・・・

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