やっと長野に戻ってきました。。
学位論文につながる研究を始めるにあたってご指導いただいた奈良女子大学名誉教授の登倉尋實先生が、5月に天国に召されました。
ご葬儀は親族だけでされたそうですが、本日、納骨式と記念会が鎌倉霊園で行われることになっていて、出席させていただきました。
登倉先生は奈良女子大学を退職後、ポーランドや香港で研究活動を続けておられ、私も両国に出かける機会を得ました。海外で評価される研究を志向し、世界の方にアピールできるから学位論文は必ず英語でまとめるようにと指導してくださった先生でもあります。
札幌で開催されていた全国栄養士養成施設協会の総会から羽田に出て、そのまま横浜に泊まり、本日は鎌倉へ。
鎌倉はアジサイの花が間もなく終わりという頃だからでしょうか、観光客があふれていました。
20歳代の頃、友人と来て以来です。
八幡宮の階段は記憶の中ではもっと長かったような気がしますが、案外短くて、人間の記憶というのは不思議なものだと思いました。
日が良いのか結婚式が行われていました。
今日は気温が上がりましたが、花嫁さんも臨席されている方も、袷の着物をお召しになっていたので、大変だったのではないかと思います。
鎌倉は横浜という都会からすぐだというのに、緑が多くていい街です。
鎌倉霊園はとても大きな霊園でした。
鎌倉霊園 -登倉家の墓地の方向- |
登倉先生はクリスチャンで、義兄様が牧師さんであることから、今日の納骨式も賛美歌、聖書朗読と続き、牧師様の式辞が述べられました。
とてもいいお話でした。「千の風になって」の原詩である『Do not stand at my grave and weep』の由来に関する説のひとつを例にとり、お話してくださったのです。
登倉先生の研究仲間の先生方、教え子の皆さんがご出席でした。教え子の多くは被服生理分野の皆さんで、ちょうど学会が重なっていて参加された方は少なかったのですが、その分、納骨式後の記念会も含めて心温まる会でした。
先生の撒かれた"研究"の種が、次の世代へと受け継がれていることを実感することができました。
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