まつもと市民芸術館で、本年度の信州ジビエ研究会の総会が開催され、監事として出席しました。
前年度の事業が報告・承認された後、本年度の事業案に関する説明がありました。
会員の皆様からさまざまな質問や要望が出され、予定されていた時刻を過ぎても議論が続きました。
シカ肉等の活用をどう進めるかという“川下”に関することではなく、野生獣肉の捕獲や処理といった供給サイドの“川上”に関する意見がほとんどでした。
それは当然と言えば当然です。
供給体制が整わなければ、需要を掘り起こしてもうまく回っていきません。玉村会長の言葉をお借りすれば、捕獲とその処理に関することが「1丁目1番地」ということになります。
処理施設認証制度を設け、安全・安心な肉が出回るようになればいいと、誰もが考えますが、その仕組みをつくるためには、いくつものハードルを越えなければならないようです。
ジビエ料理の普及は、野生獣が山林や農地に与える被害を防ぐという側面も持っていますが、ハンターの方からは「“駆除したシカ”を処理してもらうという意識ではなく、食品の肉を供給するために捕獲しているという意識がなければいけない」という意見が出されました。
「信州ジビエのブランドを保つことが大切。そのためには流通が成り立ち関係者の収益につながる仕組みをつくることが重要であり、それぞれの地域が地域モデルを考えていかねければならないのではないか。」という意見などもありました。
難しい問題が山積みですが、一つの仕組みがきちんと整うまでには、一つ一つの課題に立ち向かう過程が必要なのだろうと思います。
信州ジビエ研究会にとっては、それが「今でしょ!!」なのだろうと思います。
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