2012年7月31日火曜日

低たんぱく食のメニュー試食会~エスポワールにて~

ロンドンオリンピックが始まり、テレビ観戦で、生活リズムが乱れがちです。
皆さんは大丈夫ですか?

数日、何だかゆとりがなく、ご報告が遅くなりました。先週末からのできごと報告―No.1―です。

29日の日曜日、長野県茅野市の蓼科中央高原にあるフレンチレストラン「エスポワール」に伺いました。本学の特別講師でもある藤木徳彦シェフのお店です。

7月13日(金)にアウトキャンパススタディで、学生といっしょに伺ったばかりでした→下記をご覧ください。

今回、外食店での「低たんぱく食」の提供に関する検討会が開催されるということで、出席させていただきました。

エスポワールでは、食事制限をなさっているお客様に、特別に整えたメニューをお出ししたことがあるそうです。とても喜んでいただいて、いろいろなジャンルの店で、そのようなお料理を提供できれば、療養中の方でも家族などと一緒に特別な日の食事―ハレ食―を楽しむことができるのではないかと考えたのだそうです。

この日は、人工透析をなさっている方でもいただけるようなたんぱく質や塩分などを低くした、栄養素量をきちんと示した前菜、メインディッシュ、デザートのメニュー数点ずつ提供されました。
エスポワールには管理栄養士資格をもったスタッフがいらっしゃるそうで、その方を中心としてメニュー検討を進めていったということでした。

「低たんぱく食」は外食で提供するには、ハードルが高いと思います。管理栄養士がいらっしゃらないお店でも、志が持って提供してみようと考えてくださるところがあれば、管理栄養士を養成している大学としてできることをしていきたいという想いもあり、参加させていただきました。

提供されたメニューは、定番のメニューとして出しても遜色ないおいしい料理でした。地場の食材を使って、うす味でもおいしくいただけるように様々な工夫がなされていました。
減塩は健康な人にも心がけていただきたいことですから、栄養教育を進める立場としてはたいへん勉強になりました。

こうした成分調整食は、メニュー作成と調理時の品質管理がセットになってこそ、信頼できる食事が提供できるということになるのだろうと思います。今後、普及を図っていく上では、この課題をクリアしていくことが大切だと思います。

私の立場でどんなことができるか、考えていきたいと思いました。

試食にいらっしゃっていた患者会の皆さんからも、たくさんのことを教えていただきました。

患者会の皆さんとエスポワールスタッフの皆さん、ありがとうございました。

 

2012年7月26日木曜日

テレビ局に寄って→進路フェスタ in 長野へ

長野の某テレビ局が健康づくりに関するCM作成に取り組んでいます。時間帯を特定せず、スポットCMとして流すのだそうです。

食生活に関する内容も扱うということでご相談があり、いっしょに考えさせていただいています。
このような企画でご一緒することが多い本学スポーツ健康学科の根本賢一先生のCMは、もう完成しているらしいです。

その番組の絵コンテができあがったという連絡があり、昨日は、その打ち合わせのために長野市にあるテレビ局のビルに伺いました。私の自宅からは近いので、“ゆっくり出勤”でした。

とりあえず、4つ作る番組のうち、2つの内容は決まり、残りは再度検討するということになりました。CMが流れるのはもう少し先になります。お楽しみに!???

長野ビッグハットの会場で
興味のあるブースを回る高校生たち
テレビ局を出てから、ビッグハット(1998年の長野オリンピックの時に、アイスホッケーの会場になった建物です。当時、私もこの施設でアイスホッケーを観戦しました)に向かいました。

進学支援などをしている業者さんが開催した「進路フェスタ in 長野」で相談コーナーを担当することになっていたためです。急遽、本学の入試広報室のお手伝いに駆り出されたのです。

この仕事があったので、テレビ局との打ち合わせを同じ日にしていただいたというわけです。

私たちの世代が大学に進学した頃には考えられなかったことですが、今はこの種のイベントがその分野の業者さんによって、多様な形態で開催されています。
大きな会場には甲信越地区などの大学や専門学校のブースがいくつも並んでいました。

私は、大学のブースではなく、職業紹介コーナーで、「栄養・フードの仕事」というブースを担当し、相談に訪れた高校生や保護者の方に栄養士・管理栄養士の仕事や進学の考え方などについてお話しました。
「スポーツトレーナーの仕事」のブースを担当した
スポーツ健康学科1期生のおふたり


私の隣は、「スポーツトレーナーの仕事」というブースが設けられ、そこには、本学スポーツ健康栄養学科卒業生が駆けつけてくれていました。長野県内のリゾートホテルで運動指導をしている根本先生の教え子の1期生です。

すっかり素敵なキャリアウーマンになっていました。なんだか「栄養・フードの仕事」のブースが見劣りしてしまいます。

11時から夕方17時までの間に、何人かの高校生に説明させていただきました。栄養士でいいと思っていたけれど管理栄養士も考えてみたいと言ってくれた2年生もいました。少しは役割を果たせたようです。

2012年7月24日火曜日

大学院生による高校女子選手を対象とした授業実践


高校の女子選手を指導されている先生からご依頼をいただいて、栄養サポートを行っています。サポート内容は、選手の皆さんへの栄養教育と、メニュー提案を通した栄養管理です。

入学されたばかりの高校1年生が中心ということで、最初の栄養講座には私が単独で出かけました。

その後、ゼミ生にも関わってもらうことにし、大学院で私が担当する「食・栄養教育特論」でも、受講している院生たちに栄養教育のプランニングをしてもらいました。
栄養教諭の専修免許取得をめざす院生に、授業の指導案を作成してもらい、管理栄養士のライセンスを持っている社会人の院生には、メニュー作成をお願いしました。皆さん、頑張ってくれました。

昨日はその授業実践の日で、9名の選手の皆さんと引率の先生が松本大学に来て下さいました。

3名の院生がそれぞれに指導案を考えたのですが、彼女たちは、最終的にはそれを合体させて、60分の講義にまとめました。
①基本的な食事の組み立てについて復習し(私が最初に話した内容を選手の皆さんは、よく覚えていてくださいました)、②OFF期、トレーニング期、試合期の食事の注意点について説明し、③試合期に突入しているので、試合の前日から当日のゲームの間の食事や栄養補給について、グループワークで考えてもらうという内容になりました。

手作り教材も活用しての授業でしたが、選手の皆さんは、真剣に、また、楽しそうにワークに取り組んでくださいました。
院生たちは、実際の授業は紙の上で考えるのとは違い、臨機応変に対応することが求められ、そのためには基礎となる知識やスキル、それに基づいた応用力が必要だということを実感したようです。

今日の授業が、この後すぐに行われる試合にいかされますように!! 
これからも、この栄養サポートは続きます。

2012年7月22日日曜日

「災害と福祉」の講演

健康栄養学科の学生ともども、いろいろなところでお世話になっていて、常々、いいお仕事をなさっているに違いないと思っている先生のお一人が、本学観光ホスピタリティ学科の尻無浜博幸先生です。

今日は、松本市の浅間温泉総合文化センターで、長野県栄養士会中信支部主催の講演会が開催され、尻無浜先生が講師として、「災害と福祉」というテーマでお話をしてくださいました。

昨日の土曜日は、オープンキャンパスで出勤していたので、今日は正直、「今日も松本か! どうしようかなあ?」と迷っていたのですが、出席して本当によかったと思います。

尻無浜先生は、松本大学が宮城県石巻市にある大街道小学校の学校区を中心に支援活動を行っている「松本大学 東日本大震災災害支援プロジェクト」のプロジェクト代表を務めていらっしゃる先生です。

今日はその支援活動の特徴―教職員と学生が対等な立場で関わる小地域に限定した定点支援―や、松本市の地域づくりや地域密着型の松本大学のあり方がその活動の基盤となったこと、その活動の中での学生の悩みや成長、継続することの価値などについて、実践と専門的な視野に裏付けられた説得力に満ちた講演をしてくださいました。

「平時にこそ、非常時のことを考えて、地域づくりや制度整備、地域の中での専門職のネットワークづくりなどについて、考えておくことが必要である」、「緊急の支援課活動が落ち着き始めたこれからこそが、それらのことをしっかり考えていくべきときではないか」といったお話は、ずっしりと心に落ちました。食事面も含めて、今後の災害支援の課題についてもご意見をいただき、栄養士会として、長野県や松本という地域の中で、どんな取り組みを進めていけばいいのか考えなければならないと思いました。

今日のお話は、私の中でまだ消化しきれていません。たくさん課題をいただいたように思います。

今日、尻無浜先生と最初にお会いしたときの先生の挨拶は、「学内ではなかなかお話できる機会がないですが、今日はよろしくお願いします」でした。「本当にそうですねぇ」が私の返事。

同じ大学にいてくださるので、また、いろいろ教えていただこうと思います。

2012年7月21日土曜日

OPEN CAMPUS July 2012


梅雨明けになってから、雨の日が多く、今日も大雨の予報・・・。どうなるかしらと心配していましたが、今日開催された今年度2回目のオープンキャンパスは無事終了しました。

今日も、赤いポロシャツを着用したマツナビの学生たちが大活躍です!!

今回、私はミニ講義を担当しました。
講義テーマは「チャレンジ食育活動」です。
最初にセットされていた学科説明会の教室は、席数が足りなくなるほどの盛況ぶりで、それに続く私のミニ講義は、急遽、教室が変更になりました。

ランチ体験をした後、ミニ講義の教室に来てくださった高校生と社会人、保護者の皆さんは、80名ほど。

ご参加いただき、ありがとうございました。

「午前中の説明会が延びてしまったので、講義の時間を短めにしてください」との連絡がありました。午後も体験コーナーなど、タイトにスケジュールが組まれているためです。
考えていた内容を少しアレンジし、なんだか早口での講義になってしまいました。
皆さん熱心に聞いてくださいました。メモを取りながら聞いてくださっている高校生にはゆっくり話してあげることができなくて・・・申しわけない気持ちになりました。
それでも2分ほど延びてしまい・・・運営スタッフの皆さんはハラハラしていたかもしれません。

受講票には「楽しい講義でした」、「食育について、いろいろ考えることができました」、「食べることは大事だと思いました」、「“賢く食べる”を実践していこうと思います」などの感想があり、保護者の方の感想には、「“家食”・・・日頃の食事について見直そうと思いました」と書いていただいたものもありました。

参加してくださった皆様には、私がお話したいと思ったことをそれなりに受けとめていただけたようです。

今日参加してくださった皆さんの中から、健康長寿県といわれる長野をフィールドとして、いっしょに食育活動に取り組む松大生がたくさん誕生してくれますように!!!

「信濃の国 食事バランスガイド」を題材として

前期の授業もいよいよ最終盤です。

昨日は「食生活論」という講義で、学生に食事バランスガイドの地域版である「信濃の国 食事バランスガイド」の話をしました。

私は、この「信濃の国 食事バランスガイド」を策定していくとき(平成18年のことです)の策定検討委員会の委員であり、策定作業部会の会長も務めさせていただきました。
「信濃の国 食事バランスガイド」には思い入れがあるのです。
 
1年生の学生たちに、策定作業を進めるにあたり、どんなことが課題となり、それを解決するためにどう考えたか、それが具体的にどう表現されたかを話すことで、将来、食の面から地域の健康づくりや地域づくりを進めていこうとするときのスタンスについて考えてほしいと思いました。
そのねらいを受けとめてくれた学生もたくさんいたと思います。

「信濃の国 食事バランスガイド」には、策定作業部会の委員の皆さんと議論しながら工夫した、日々の食生活を組み立てるにあたり、長野県の皆さんに参考にしていただきたいことや考えていただきたいことのヒントが盛り込まれているのです。

学生が受けとめてくれた最も大きな特徴は、食塩摂取量について意識してもらうための工夫が加えられているという点です。

長野県は健康長寿県として注目され、がんや心疾患の死亡率は全国的にみて、とても低いのですが、脳血管疾患の死亡率が高く、食生活においては、塩分摂取量を少なくすることが課題となっています。「信濃の国 食事バランスガイド」を策定するにあたっては、全国版の食事バランスガイドでは見えなくなってしまっている塩分摂取量に関する情報を盛り込みたいと考えていました。
そこで、「信濃の国 食事バランスガイド」には、「食塩1g分の摂取」を示すSマークをつけることにしたのです。

そのほかにも野菜摂取量を増やすための工夫も盛り込みました。現在、長野県民は平均的には日本で一番野菜を食べている県ということになっていますが、子育て世代でもある20~40歳代の野菜摂取量は望ましいレベルとはいえません。

「その課題解決につながるように、野菜やキノコ、海藻やいも類などを使った“副菜”の郷土食や地域独特の日常食をたくさんいれたのよ!」と伝えました。

長野県内の学生が多いのですが、初めて、「信濃の国 食事バランスガイド」を見たという学生もたくさんいて、私たち管理栄養士の普及活動が十分ではないということも実感しました。

やがて管理栄養士になる学生たちが、次のステップにつなげるための活動を展開するときに、この授業のことを思い出してくれたら・・・うれしいことです。

2012年7月18日水曜日

今日は楽しい♪♪ 松花堂弁当の日♪♪

「松花堂弁当」は、京都府にある石清水八幡宮の社僧であった松花堂昭乗の使っていた物入れの箱が起源だということです。
多芸多才な松花堂昭乗は、近在の農家が作物の種入れなどに使っていた田の字の形に仕切った物入れを、絵の具箱、茶会のたばこ盆などに応用したと伝えられているとのこと。
昭和になって、料亭「吉兆」の創始者湯木貞一氏が、松花堂昭乗好みの四つ切箱を見て、試行錯誤のうえ懐石料理を盛り付け、弁当として世に広めたのが「松花堂弁当」の始まりだそうです。
私がいただいた松花堂弁当

縁の高いた四角の箱形の器の中は十字に仕切られ、それぞれにご飯や料理を区別して盛り分けます。匂いや汁気が混ざらないように工夫した創始者の知恵とセンスの良さを感じます。

よく似ている幕の内弁当の原型が本膳料理であるのに対して、松花堂弁当は懐石料理の流れを汲むものとされています。

松本大学健康栄養学科の先生方は、毎年、前期の終り近くになると松花堂弁当をいただくことができます。2年生の応用調理学実習のまとめとして、班ごとに松花堂弁当を整えるという実習が組み入れられていて、私たちは、いずれかの班のお弁当をいただくことができるのです。

松花堂弁当の中の料理に使われた
ORプロジェクトの畑のズッキーニ

今年も調理実習室から、学生たちがお弁当を届けてくれました♪♪

私がいただいたのは写真のお弁当です。
献立は、枝豆ごはんに・・・、・・・皆さんをうらやましがらせるといけないので、あとは、写真をみてご想像ください。
班の皆さんが一生懸命、丁寧に作ってくださったのがわかりました。

ごちそうさまでした。

料理のひとつにORプロジェクトの畑で採れたズッキーニが使われていました。調理学研究室の石原先生が調理中の写真を送ってくださいました。
調理学実習の集大成で使っていただいて・・・うれしいことです。

2012年7月15日日曜日

シニア健康教室の栄養講座

毎年、この時期になると、長野市にある信州大学教育学部で、公開講座として開かれている「シニア健康講座:運動とコミュニケーションが脳を鍛える 」の栄養講座を担当します。
まずは、健康づくりのための
食生活に関する石澤さんの講和

松本大学地域健康支援ステーションの石澤美代子管理栄養士さんと二人で受けている栄養講座ですが、ほとんどは石澤さんがやってくださるのです。偉そうにいえば、私はスーパーバイザーみたいなものですが、あまり役には立っていません(すみません!!)

この講座は、6月に開校され、年明けの1月まで11回にわたるプログラムが組まれています。
今日はその5回目。栄養講座はこの回だけですが、栄養講座の内容を考えるにあたっては、講座全体の趣旨に則り、参加者の皆さんが交流できる場を設け、コミュニティづくりが進むようにして、個人の健康行動の継続につなげられるようにしたいと考えています。

体育館で実施するという点でも、ほかにはあまりない栄養講座ですので、参加者の皆さんが体を動かせるようにゲームなども取り入れているという特徴があります。

栄養クイズのゲームで
動きながら知識を獲得
今年は、大学の栄養教育実習という授業で、この講座のプランニングを題材として取り上げました。今日は、その授業を受けた3年生のうち、2名が参加し、サポート役を務めてくれました。

彼女たちも、食生活に関する講座の運営などについて、楽しく学んでくれたようです。将来に活かしてほしいと思います。

この講座は信州大学教育学部公開講座ですが、その後、私も理事の一員であるNPO法人長野ウェルネス大学のシニア健康講座に引き継がれます。NPO法人の講座は、参加を継続したい受講生の要望に応え、4学年まで積み上がり、その後、大学院まで設けられました。初期の受講生は講座の運営スタッフとしても活躍してくださっています。
今日も数名の上級生がスタッフとしてついてくださいました。「栄養講座が楽しみで、今日を楽しみにしていましたよ!」という上級生の言葉は、石澤さんと私にとっては、とてもうれしい言葉でした。

ご参加くださった皆様、みんなで楽しく体と脳の元気づくりに励みましょう!!

2012年7月14日土曜日

ちょっとうれしかったこと ―アウトキャンパススタディのバス車中の会話―

昨日は大学の大型バスでアウトキャンパススタディに出かけました。

バスのなかで、耳に入ってきた学生の会話のヒトコマ・・・
学生たちは体形のことについて話をしていました・・・

「・・・子どもを産むと太ったりするじゃない!」
「そうそう、よくそう聞くよねぇ。太るといやだなぁ。子どもを産む前にやせておこっと!」
「でも、やせ過ぎるのって、よくないっていうじゃない?!」

「そうだよねぇ。やせ過ぎるのはよくないんだよね!」

そうです。長野県でも全国的な傾向と同様、働き盛りの男性で肥満が問題となる一方で、20歳代、30歳代の若い女性にはやせ傾向が見られ、健康上の課題と言われています。
通常、BMI(=体重kg÷身m÷身長m)が18.5kg/m・m 未満をやせの区分としますが、平成22年度長野県県民健康・栄養調査結果によれば、20-29歳女性のやせの割合は30.0%、30-39歳では22.8%と高くなっています。
そして、疫学研究レベルでも、やせ傾向の女性は低出生体重児を産む傾向があり、小さく生まれた赤ちゃんは将来、生活習慣病などを発症するリスクが高くなるということが言われるようになってきています。

彼女たちは、大学の講義などでそのような話を聞いているのでしょう。
若い女性のやせ志向をどのように改善すればよいのか、難しいテーマだと思っていますが、ちゃんと学べば、そう考えてくれる若年女性も多いのかもしれない・・・彼女たちの会話を聞きながら、なんだか「ホッ」としました。

彼女たちが気づいていることを、周りの女性たちに伝えていってほしいと思います。

今井農園とエスポワールへ ~アウトキャンパススタディ~

前日まで、「きっと雨に違いない!」と覚悟していました。

7月13日は、私の担当している「食生活論」のアウトキャンパススタディの日です。
生産者と消費者をつなぐ役割を担う食の専門家として「できること」や「しなければいけないこと」などについて考えてほしいと思い、健康栄養学科が開設された年から、このアウトキャンパススタディを継続して実施してきました。ねらいに沿ったプログラムになるよう、毎年、本学の特別講師で農水省から地産地消の仕事人に選定されている藤木徳彦シェフと相談して計画案を作成しています。藤木シェフは茅野市にあるオーベルジュ「エスポワール」のオーナーシェフです。

藤木シェフとエスポワールについては、こちらをご覧下さい→
藤木シェフと健康栄養学科の学生との関わりについては、こちらをご参照ください→
今井農園の畑を見学する学生たち

今年は、エスポワールで使用する野菜の仕入れ先の一つである茅野市の今井農園さんの畑を訪問することになっていたので 「雨だと、たいへん!」 と思っていました。

ところが、なんと、なんと… 朝起きると・・・雨は降っていませんでした。
大雨が続き、九州地方で大きな被害が出ているというニュースを見ると、手放しで喜ぶというわけにはいきませんが、正直、ほっとしました。
(九州の雨が、早く落ち着きますように!)

大学の大型バス2台に分乗して茅野市に向かいました。
今回のアウトキャンパススタディについては、松本大学のオフィシャルホームページのNews&Topics にも掲載していただきますので、ご覧ください→ http://www.matsumoto-u.ac.jp/

なすの葉についたテントウムシ
農薬を使わない今井さんの畑には、モンシロチョウやテントウムシなどの虫たちがたくさんいて、その分、キャベツなどの外側の葉は、穴だれけ。藤木シェフが「ロールキャベツをつくろうと思うと、具が穴から漏れちゃうんだよね!」とうれしそうに話してくれました。
こういう農園風景から学生は何を感じたでしょうか? 今後も食に携わる者として様々な視点から、農業の在り方を考え続けていってほしいと思います。

外の葉に穴が開いたちりめんキャベツ
とても美味しそうです!
私は、以前、この今井農園さんを訪れたときに、初めてズッキーニが実っているところを目にしたのでした。
「料理人さんでもそういう方が多いので、来て見てもらうようにしています」と今井さん。畑には、緑や縞模様や黄色のズッキーニがたくさん実っていました。私たちのORプロジェクトの畑のズッキーニより、ずっと立派です。

コリンキーという
生で食べられるカボチャ
めずらしい野菜もいっぱいありました。「洋野菜は収穫まで時間がかかります。日本の野菜は促成品種を開発する傾向が強いけれども、じっくり時間をかけて育てることも大事だと思います。」と今井さん。
かっぱ巻きに適している
四葉(すうよう)キュウリ

コリンキーは、カボチャの一種で生で食べられるので、サラダなどにつかえるそうです。大小さまざまの黄色い実が転がっていました。

四葉(すうよう)というキュウリもありました。一般のキュウリに比べて水分が少ないのだそうです。「水分が少ないキュウリが適している料理は?」と今井さんからの質問。答えは「寿司」。かっぱ巻きにするときには、水分が少ないキュウリのほうが寿司飯に水分がでなくていいということでした。きっと寿司屋さんからの注文があるのでしょう。
モロッコインゲンの花

ほかにも、野菜の花がたくさん咲いていました。これから実が付いていく野菜たちです。野菜の花も元気でのびのび咲いている感じがしました。

ブリスケッタ3種(塩尻産トマトのマリネ、
長野県産キノコのマリネ、
松本産卵を使ったグレックのタルタル)
今井農園見学の最後に、高原野菜らしくそれぞれの味が濃縮されている採れたてのアイスプラントとラディッシュをいただき、エスポワールに向かいました。

藤木シェフとエスポワールのスタッフの皆さんが、料理を用意して待っていてくださいました。いずれも藤木シェフが松本大学の学生たちに伝えたいメッセージが盛り込まれた、地元産、長野県産の食材を使用した料理です。それらの食材の特徴と料理法について教えていただきつつ、心づくしの料理をいただきました。
長野県産シカ肉の
ミートソースグラタン

学生たちがこのアウトキャンパススタディで何を考え、何を学んでくれたのか、提出されるレポートを楽しみに待つことにしましょう。

2012年7月11日水曜日

7月10日も盛りだくさん

7月10日の午前中は、地域の方々にご協力いただき、健康栄養学科3年生の栄養アセスメント実習を実施しました(詳しくは、この前の記事をお読みください)。

そのあとには、長野県教育委員会から依頼されていた「平成24年度 栄養教諭研修会」講師を務めました。このところ定番になってしまった“スーパー直前講義内容検討”だったので、昨日も睡眠時間は3時間くらい・・・眠気と戦いながら、マイカーで会場の総合教育センターに向かいました。
危険です! 
早めに会場についたので、ソファーで少しウトウトして、さぁ、出番です。

これまでは学校栄養職員であり、今年度から栄養教諭として再任用された21名の先生方が出席されていました(栄養教諭としての新任研修のようなものです)。
その1/3は、前任校での教え子でした。また、全県で実施された児童・生徒の食生活実態調査でお世話になった先生方もいらっしゃったので、やりやすいような、やりにくいような・・・。

講義は「食に関する課題の効果的な把握について ~食生活調査等を有効活用するために~」。
ブレインストーミングを取り入れながら、栄養教諭の先生方に日ごろ取り組まれたいることについて振り返っていただきました。皆さん、さすが、グループワークはとても上手です。

少々時間オーバーでしたが、途中で講師が眠ってしまうこともなく(当たり前ですね!)無事終わりました。
松本大学の学生たちが栄養教諭や管理栄養士・栄養士免許取得のために、実習でお世話になることと思います。先生方、どうぞ、よろしくお願い致します。

大学にもどって、18:30からは、北野大先生の特別講義を拝聴しました。そう、北野武さんのお兄様で明治大学教授の北野大先生です。今年度、松本大学は北野先生を客員教授としてお迎えしました。今年は年間4回ほど、講義に来てくださることになっています。

今回は、「食と水の安全・安心」というテーマでお話ししてくださいました。とてもわかりやすく丁寧で面白い魅力的な講義でした。公開講義だったため、学外からの参加者も多く、会場は満席でした。さすがネームバリューがありますねぇ。

次の講義を楽しみに待ちたいと思います。

2012年7月10日火曜日

地域に皆さんのご協力に感謝!!


食育SATシステムを用いた
食事診断コーナー

私の担当する3年前期の栄養教育実習では、毎年、授業の終盤で栄養アセスメント実習を行います。最初の年は単独で身体計測と食事調査を行いました。次の年には、栄養教育実習のほうでは食事調査を担当し、身体計測等の項目は臨床栄養学実習としてご指導いただくようになりました。昨年度は、給食経営管理の先生方が加わってくださり、給食提供も行うようになりました。

先月に実施された厚生労働省の指導調査においても、科目横断的な教育実践として評価していただいた独自の教育プログラムです。
地域の皆様が対象者としてご協力くださる点も、地域協働型教育の推進をめざしている松本大学ならではの授業実践といえます。毎年、お越しくださる松本大学応援団の地域の皆様がいらっしゃらなければ成り立たない授業です。
本当にありがとうございます。
食事調査と身体計測等の結果について、
それぞれの担当者から説明

学生は初対面の方に指導するということで、不安も緊張もあったと思います。
もちろん事前学習も行います。毎年実施している中で、事前学習プログラム、当日の運営方法が整ってきましたが、毎年、いろいろ予期せぬ事態も生じます。

今年の学生たちもとても頑張っていました。朝のミーティングで学生たちに伝えたことは、「コミュニケーションを大切にすること」です。これまで学習してきた「コンプリメント(称賛、ほめること)を大切に!」を活かした学生もたくさんいたようです。
また、受講票を見ていると、「もっと臨床栄養の知識を学習しなければ」と思った学生も多かったことがわかります。

さあ、召し上がれ!
臨床栄養実習室で身体計測を行った後、栄養教育実習室で食育SATシステムを用いた診断を行い、その後事前に調査している質問紙による食事調査結果を合わせて、総合的な栄養アセスメント結果について学生が説明しました。・・・といっても、皆さん、食事への関心度が高いかたが多いので、学生は教えていただいていることのほうが多かったのかもしれません。

説明に前後して、学生がつくった昼食のお弁当が提供されました。テーブルには季節の花々が飾られ、プレイスシートなども工夫されたものでした。召し上がってくださった皆さんもここではにこやかです。

今日、学生が現段階での学習成果を活用して、一生懸命伝えたことがご協力くださった皆さんの日々の生活に活かされますように・・・。 


2012年7月8日日曜日

盛岡から戻って、駒ヶ根へ

東北新幹線と秋田新幹線が分岐する盛岡駅
本来なら岩手山が見えるらしい、残念!
(アイーナの隣にあったマリオンというビルの最上階から撮影)
昨夜、盛岡からもどりました。

スポーツ栄養研究会学術総会の会場は、盛岡駅に隣接しているアイーナ(いわて県民情報交流センター)でしたが、立派な建物でびっくり!!
市の人口は長野市のほうが多いと思いますが、このハコモノの立派さは政治力なのでしょうか?

学術総会2日目の7日は雨の朝でしたが、ホテルを出る頃には雨が上がり、傘を使うことはありませんでした
(やはり、日頃の行いがいいようです??)
中央が吹き抜けになっているアイーナ
立派な建物でした。

モーニングセッション、シンポジウム、総会等に出席し、多くの知見やアイディアを得ることができました。一般研究発表では、本学大学院健康科学研究科の呉泰雄先生が座長を務めていらっしゃいました。
ご苦労様です。

最終日の8日もシンポジウムや研究発表が組まれていましたが、私は、長野県南部の駒ヶ根市で講演を頼まれていたので、16時半前には会場をあとにしました。

長野にもどったら、またまた・・・今日も講演会の準備で、午前2時頃という超早起きでした。
スライド作成がぎりぎり間に合ったという感じです。たぶん今週いっぱいこんな感じが続きそうです・・・。

長野は曇っていましたが、駒ヶ根には青空が広がっていました。
講演会会場には教え子も足を運んでくれていて、久しぶりに会うことができました。栄養士会でいっしょに副会長を務めた前副会長さんもいらっしゃっていて、帰りに地元農家さんが生産された野菜をいただきました。ミニトマトとブルーベリーとモロッコインゲン、ありがとうございました。一部を夕食にいただきましたが味が濃密につまったおいしいトマトとブルーベリーでした。
ごちそうさまでした!!

そうそう、今日は学生たちが提案した松本山雅のスタめしが販売される日でした。すべてのメニューが完売だったそうです。
よかった! よかった!!

また忙しい1週間が始まります。

2012年7月6日金曜日

盛岡に来ています

日本スポーツ栄養研究会の学術総会に参加するため、岩手県の盛岡市に来ています。

昨日の午前中に出発するつもりでしたが、昨日、あまりにいろいろなことが立て込んで準備が整わなかったので、午前中は大学で仕事をしました。昼頃、帰宅し、午後2時過ぎに自宅を出ました。

東北新幹線は何度か利用したことがあり、盛岡も通過したことはあるのですが、降りるのは初めてです。今日は緑色の新型「はやて」に初めて乗りましたが、シートにはヘッドレストがついていて快適でした。

盛岡冷麺(ハーフサイズでした)
昨日は青森県で竜巻のような被害があったようですが、新幹線で仙台を過ぎたあたりから、外は大荒れの天気。盛岡に着いたらホテルまでどうしようと思っていましたが、盛岡は雨が上がったばかりのようでした(ラッキーッです。日頃の行いがいいということでしょうか?????)。ゲリラ豪雨の類だったのかと思います。

盛岡の駅ビルは長野駅よりもずっと都会的な感じがしました。

今日6日の朝は晴れです。午前中少し市内散策をしました。
盛岡城跡公園は立派な石垣と緑がとても落ち着く公園でした。

盛岡上司の緑と石垣(よく見えませんね!)
学位論文をまとめるときにご指導いただいた先生が、お城めぐりが趣味だったのですが、この石垣と緑が醸し出す雰囲気の中で、当時、このお城で生きていた人々のことに想いをめぐらしていると、先生がお城めぐりをなさる気持ちがなんとなくわかるような気がしました。

宮沢賢治の井戸

宮沢賢治の井戸というところにも寄ってみました。盛岡に住んでいた頃、下宿で共同で利用していた井戸をボーリングして利用できるようにしたのだそうです。

盛岡の町は、落ち着いたゴミが少ないきれいな町という印象です。駅付近は階段が多く、バリアフリーのところが少ないようにも思いましたが、一部しか見えていないのかもしれません。

さて、学会に行ってきます。


2012年7月5日木曜日

盛りだくさんの1日 7月4日

盛りだくさんの1日(7月4日)は2:39にスタートしました。

眠くなると能率が落ちるので、できるだけ睡眠をとることにしています。
今日の午後に頼まれていた講演会のスライドが完成していなかったのですが、昨夜はPCに向かいながらウトウトしてしまったので寝ることにしました。といってもスライド作成はしないといけないので、3:30に目覚ましをかけました。
それで、起きたのが2:39というわけです。寝ながらも気になっていたのでしょうネ。

5時ころ完成し、また、30分ほどウトウトしました。

1時限目には講義がありました。その前には有志で取り組んでいる学習会に出席し(遅刻しました、ごめんなさい)、そのあと、講義をして11:10に終わりました。
2時限目は卒研生とのミーティング。

早めに終わったので、昨日から「ご相談があるのですが・・・」とご連絡をいただいていたにも関わらず、昨日は実習続きで時間がとれずにお話しする機会をもてなかった先生のところに伺い、お話をうかがいました。

お昼休みは3年生のゼミ生と約束していたので、短時間でお弁当を食べて(いけませんねぇ)、学生のもとへ。

午後は、白馬北小学校で学校保健委員会とPTA教養部の共催による講演会の講師を頼まれていました。「13:30には出発しないと時間に間に合わないと思います」とご連絡をいただいていたので、ゼミもそこそこに、マイカーで白馬村に向かいました。

白馬村の八方尾根や岩岳はスキーヤーにとって魅力的なゲレンデです。若い頃、年間40日近くもスキー場通いをしていた時期があったので、大好きなゲレンデのある白馬村にもよく通ったものです。
新しくなった道もありましたが、白馬村が近くなると、その頃のことを思い出し、なんだか胸がジーンorキュンとしました。

17:00まで講演会でした。テーマは「食と運動を考える」。お世話になっている栄養教諭の先生に頼まれて受けしてしまったのですが、養護の先生などから「運動」の話も入れていただけませんかとのご要望。「子どもの運動」なんて私の守備範囲ではありません。
スポーツ健康学科の岩間英明先生にいろいろ教えていただきました。岩間先生ありがとうございました。
80%くらいは「食」の話でした。ご参加いただいた保護者の皆様にとって何かひとつでも「気づき」があったり、「やって見よう」という意欲につながることがあったら、うれしく思います。

そこそこに、校長先生や栄養教諭の先生にお礼を申し上げて、また松本に戻りました。本当は白馬村から若いころに通い詰めた道を長野市に向かえば、自宅へは1時間はかかりません。先生方に「松本に戻るのですか?」と言われながら、「はい、今日は戻らないといけないのです」と早々に失礼しました。
松本大学の地域健康支援ステーションの活動の一環である「松本山雅FC スタめしプロジェクト」の第3期第2弾発表会が松本市内の「バーデンバーデン」というレストランで開催されることになっており、地域健康支援ステーション所長として出席しなければならなかったのです。

今回は、いつもの発表会とは異なり、普段、ホームスタジアムのアルウィンで行われるホームゲームでスタめしを買う時間も十分には取れないというスタジアムのボランティアチームであるバモスの皆様に召しあがっていただくという企画でした。



19:00開始予定で、間に合うかどうかギリギリでした。途中、豊科インターから松本インターまで1区間だけ高速道路を走り、バーデンバーデンに到着したのは、18:40頃でした。「セーフ!」

発表会は和やかに進行しました。地域健康支援ステーションの所長としてあいさつした後は、参加してくださった皆さんのご意見を伺ったり、試食をさせていただいたり…。楽しい時間を過ごしました。

バモスの皆さんは温かくもシビアに意見を言ってくださり、スタめしをいいものにしていってほしいという皆さんの熱意が伝わってきました。
皆さん、ありがとうございました。

発表会のお開きは21時ころ。大学に戻ろうかと思いましたが(明日から学会出張の予定ですが、やり残したことがいっぱいだったので)、思い切ってそのまま帰宅することにしました。
白馬村から直帰すればかなり早く家についていたのにという気持ちがどこかにあったのかもしれません。

22時過ぎに自宅に戻りました。

落ち着いたあと、少しPCに向かいましたが、朝が早かったので、上瞼と下瞼がとても仲良しになってしまい、また「寝よう!」と決めました。
明日の出張の準備をしないといけないので、また目覚ましをセットしましたが、それは何時ころだったかしら?

盛りだくさんの1日が終わりました。

2012年7月3日火曜日

長野県ではめずらしい松本大学独自の食文化

この季節になると、松本大学には焼きサバがたくさん届きます。
なぜかと言いますと・・・

松本大学人間健康学部が開設されたときに、福井県から着任された健康栄養学科の山田一哉教授(分子生物学、生化学などの分野を担当)が、毎年、購入希望をとりまとめて、福井のお知り合いのかたに発注してくださるからです。
長野県でも松本大学の周りだけに、新しく育まれた食文化です、ネ!

このサバをいただくと、「いよいよ夏も本番!」と思うようになりました。

福井では、半夏生(夏至から数えて11日目にあたる7月2日頃から5日間だそうです)に、焼きサバを食べる習慣があるのだそうです。山田先生に教えていただいた情報によると、江戸時代に福井の大野藩の殿様が、田植えが終わる半夏生の頃に、農民たちの労をねぎらい、また、疲れた身体のためにスタミナをつけてもらおうと、サバを焼いて食べることを推奨したことが始まりだそうです。
山田先生が注文してくださる焼きサバは炭火焼きのもので、とてもおいしく、松本大学の中では、毎年、徐々にこの焼きサバのファンが増えて、大量(?)発注という事態になっているわけです。

福井県から届いた焼きサバ
福井から保冷状態で届くのですが、本当に臭みもなく、とてもおいしい焼きサバです。いつか現地で焼きたてをいただいてみたいものです。

今年は、山田先生から「サバの達人レベルになりますと、食べ残った分を翌日味噌汁に入れて食べるそうです」と教えていただきましたが、我が家では食べ残った分は、ありませんでした。

私が住んでいる長野市などでは、根曲がり竹のタケノコをみそ汁仕立てにしてサバの水煮缶を加えて食べますが、この焼きサバの食べ残しをいれたタケノコ汁はきっとおいしいに違いありません。

来年はタイミング良く、焼きサバの季節に、どこかから根曲がり竹が届いたりしないかなあと思います。

2012年7月2日月曜日

文月になりました

2012年も半年が終わり、文月(7月)となりました。気がつけば夏至も過ぎ、もう昼の長さは短くなってきているのですね。何だか少し心細くなります。
でも、暑さはこれからが本番です。

7月1日・2日と、松本市で高校の先生方に交じって高校生のプレゼンテーションを拝聴するという学外業務に携わっていました。松本は、昨日は雨降りでかなりの雨が降っていましたが、今日は一転して気温が上がり、8月のような気候でした。

高校生の頑張っている姿に感動したのち、長野市に向かいました。午後から、長野市食育推進審議会に出席しなければならなかったためです。気温は高くてもなんとなくさわやかさがあるのが、信州らしいところ・・などと思いながら、緑あふれる高速道路を北上。

長野市食育推進審議会の委員はこれまでに引き続いてですが、6月30日付で新しく2年間の委員の委嘱を受けました。
会長に選出され、鷲沢長野市長から審議会に対して「第2次長野市食育推進計画の策定について」の諮問をいただき、樋口副市長様から諮問状の引き渡しがありました。前回の計画策定時には、こんなセレモニーはなかったのですが、委員を代表して諮問状を受け取り、気が引き締まりました。

国の第2次食育推進基本計画にそい、「周知」から「実践」へという理念をもった第2次計画を策定していくことになります。本日の議事に関しては、多くの委員の皆様から様々な発言がありました。今後も委員の皆様のご意見をいただきつつ、実践につながる長野市らしい計画がまとまるよう努めていきたいと思います。