2013年7月31日水曜日

ORプロジェクトの畑通信 7/31

前期試験が始まっています。
早々に、3年生の担当2科目の試験が終了。

試験期間前、切なそうな顔をしていた3年生ですが、今日はやや明るい顔になっていました。1科目終わるたびに、少しずつ肩の荷が下りるのかもしれません。
その分、採点する側の私たち教員の肩にかかる荷は重くなります。

学生たちは試験期間中、気が重いと思いますが、試験問題の作成、試験監督~採点、評価まで行う私たちもたいへんなのです。
この仕事がなければ、教員はもっと楽しいのにと、いつも思います。

昼休みを挿んで、3年ゼミ生と楽しく、話をしました。
彼女たちはこの試験期間も交替でORプロジェクトの畑に行き、野菜の世話してくれていました。

ありがとう!!

ナスにたくさんの実がついて採り切れないということで、私も帰りに畑に寄って収穫していくことにしました。
ところが、夜遅くなってしまってそのまま戻ってきてしまいました。

・・・というわけで、今回の畑通信では、畑の様子を直接伝えることができません。
ともあれ、ナスと草が勢いよく育っているようです。

2013年7月27日土曜日

前期講義、終了!!

土曜日ですが、松本大学は前期の補講日でした。

私、金曜日の1年生科目である「食生活論」で休講とした回があり、本日、補講を入れていただきました。
皆さん、土曜日にごめんなさいネ!

これが今年前期の最後の講義でした。

試験に関するアナウンスをしたあと、食生活論のまとめとして「食育」を題材に話をしました。

山形県長井市の生ごみ循環プロジェクト・レインボープランをつくりあげてきた菅野芳秀さんと松本大学人間健康学部健康栄養学科とのこれまでの関わりについて話し(このところ、山形県は大雨続きのようですが、菅野さんや長井市の皆さんは大丈夫かなと、心配しています)、菅野さんに刺激されて取り組み始めた私の研究室のOR(Over the Rainbow)プロジェクトについても話をしました。

「栄養」だけではなく、「食をめぐるいろいろなこと」に目が向く管理栄養士になってほしいという願いがあってのことでした。

この1年生たちとは、2年の後期まで講義で会うことはなくなります。「講義はないけど、皆の成長を見守っていますよ」と伝えました。

受講票に、「食生活論の授業ありがとうございました。今よりもっと成長するので、2年の後期、楽しみにしていてください。」と書いてくれた学生がいました。
うれしくて涙がでてしまいました・・・楽しみにしています!

1年生の皆さん、菅野さんの「土はいのちのみなもと 生ゴミはよみがえる」の本を読みたくなったら、私の本を貸してあげますから、いつでも借りにきてください。いい本なのです!!

2013年7月25日木曜日

信州大学工学部で打ち合わせ

松本大学健康栄養学科は管理栄養士を養成する大学ですが、ものづくりが好きな学生が多いのが特徴のひとつです。

人間健康学部にある地域健康支援ステーションでは、地域から依頼された献立開発や食品開発などの業務に、学生とともに関わってきています。
松本山雅のホームスタジアムのアルウィンで販売するスタジアム弁当等を提案するプロジェクトもその一環です。

本年度、長野県阿南町さんから、町内で収穫される農産物を使った加工食品の開発を依頼され、現在プロジェクトチームを組んで進めています。

開発する商品のコンセプトや内容は、主たるユーザーと想定される町内の給食施設などにアンケートを実施し、学生たちとともに検討が進められました。

瓶詰用の機会だそうです

今回は、初の試みですが、試作と現地での製造指導は、信州大学工学部物質工学科内の「ながのブランド郷土食」の松澤恒友教授の研究室にお願いすることにしました。 
松澤先生には、以前から、きのこの関係の研究やきのこマイスター協会の研修会などの件で、たいへんお世話になっており、よく存じ上げているので、お願いしてみました。
ご多忙のなか、お引き受けいただくことができました。 
煮加熱用の二重釜


 今日は信州大学工学部に伺い、打ち合わせをしてきました。
  研究室での打ち合わせ後、工学部60周年記念の寄付金で建設されたという信州科学技術総合振興センターの中にある「ながのブランド郷土食」のプラントを見学させていただきました。

食品開発のための様々な機器や、研究開発用の機器などが設置されている立派な施設でした。企業などで製品開発に関わっている方も受講する講座を設けていて、その中から開発された商品である「信大きのこカレー」と「信大きのこハヤシ」のお話も伺いました。 

昨年、松本大学が出展した新宿高島屋の「大学は美味しい!!」フェアに、今年出展されたということでした。先生方だけで運営されたそうで、「疲れたなぁ!」とおっしゃっていました。
昨年1日だけですが、私も現場にいったので、その気持ちはよくわかりました。

ともあれ、今回コラボレーションさせていただいたことはたいへんありがたいことだと実感しました。今後、製品開発の試作が本格化します。

2013年7月24日水曜日

おいでください! 「おいでよ♪ 松大健康教室」

前期授業もようやく一区切りとなります。
(私はまだ、講義が2回残っていますが、学生はすでに定期試験モード全開です。)

試験終了後、松本大学人間健康学部健康栄養学科3年生が主体となって、健康教室を開催します。
初の試みです。
これまでは栄養教育実習のまとめとして、地域のシニアの皆様のご協力をいただいて「栄養アセスメント実習」をこじんまりと実施してきました。地域の皆様のご協力があればこそ、できることと感謝しています。

今年は、それを拡大して同じ人間健康学部にあるスポーツ健康学科とのコラボレーションの企画に発展させられないかと考えてきました。

スポーツ健康学科の参加は今年は試行と位置付けて(10名程協力してくださることになりました)、健康栄養学科3年生が主催する形で実施します。
授業のなかで、学生と相談しながら、「おいでよ♪ 松大健康教室 ~食事と運動から、めざせ! 健康な未来の自分!!~」 という名称にしました。
授業のなかで学習してしてきたメタボリックシンドロームとロコモティブシンドローム予防に焦点をあてた健康教室です。
食事診断や栄養教育にチャレンジするほか、臨床栄養分野の藤岡由美子先生などのご協力をいただき身体計測によるアセスメントも実施します。

関心をもってくださった皆様、ぜひご参加ください。管理栄養士をめざすまだ卵の学生たちですから、行きとどかないところは多々あると思いますが、皆さんのご協力による学習の機会は、社会に出たときに活かされるはずと思って、企画しました。

参加してくださる方々がいてこそ成り立つ健康教室です。お盆前の時期、ファミリーでご参加いただけるとうれしいです。学生たちは子どもコーナーの準備も進めています。

詳細は大学のHPにも掲載されていますが申し込みは下記の通りです。
住所・連絡先電話番号・申込者氏名・参加者氏名(年齢)を明記の上、FAXかメール、または、ハガキで下記にお申し込みください。(定員になり次第締め切り、参加不可の場合はご連絡致します。)                                    
右は作成したチラシです。→
松本大学の健康栄養学科3年生がスポーツ健康学科の有志の学生と、学習成果を活かして取り組む健康づくりのための教室です。専門職の卵の学生とともに、食事と運動から、健康について楽しみながら考えてみませんか!
ちょっとした景品がもらえるスタンプラリーや子どもコーナーも用意しておりますので、
ご家族でお気軽にお越しください。
▶とき/8月11日(日)受付9時45分~ 開始10時00分~(11:30頃終了予定)
▶ところ/松本市新村2095-1 松本大学第一体育館
▶内 容/○身体計測 ○食事診断いろいろ(食育SATシステム、食事調査など) ○栄養相談コーナー ○運動体験タイム ○子どもコーナー(食育紙芝居など)
▶対象者/軽い運動ができる方なら年齢を問わず、どなたでもご参加いただけます。
▶定員/50名程度(先着順)
▶参加費/無料
▶持ち物/体育館シューズ、タオル、運動できる服装

2013年7月20日土曜日

今週のできごとNo.4 すこやかまつもと『食』フェスタ

No.4で、やっと今日にたどり着きました。

学校給食センターの視察後に泊まったホテルを6:30に出発して、松本へ。

朝一の「ワイドビューしなの」は山男や山ガールで込み合っていて(シニアの方、外国の方も多くいらっしゃいました)、千種から乗車したのですが、多治見まで座れませんでした。
世の中は、夏休みモードなのだと実感しました。大学は8月初めまで試験期間なので、世の中の夏休み気分に乗り遅れています。

今日は松本市で、すこやかまつもと『食』フェスタが開催されるのですが、私のゼミでは食育SATシステムのブースを出展することになっていました。
開場は11時。それに間に合うように用意をしないといけないので、9:45に大学でゼミ生と待ち合わせていたのです。

「しなの」は少し遅れて松本に到着しましたが、予定通り、大学に着くことができ、学生といっしょに食育SATのフードモデルと積み込み、会場となる松本市音楽文化ホールに向かいました。
大学院生が先発隊でPC等を運び入れて準備を進めていてくれたので、スムースに準備作業ができました。

松本市の方々、県栄養士会中信支部の皆さん、農政事務所の皆さん、南信ヤクルトの皆さん(今年大学院を卒業して就職した卒業生が立派な社会人になっていました)など、いろいろお世話になっている方々と挨拶を交わしているうちに、11時になりました。

食育SATのコーナーにもたくさんの皆さんが来てくださり、大学院生の指導のもと、ゼミの3年生が活躍。
イベント会場でのSAT体験は初めてというゼミ生も多かったのですが、頑張ってくれていました。

老若男女いろいろな方が来てくださったので、いい学習の機会になっているはす・・・と思います。

会場には、松本市関連のマスコットキャラクターである「アルプちゃん」と「さんぞくん」(鶏肉を揚げた郷土グルメの山賊焼きのマスコットキャラクターです)も来ていてにぎやか!
昨日見た多治見の「うながっぱ」ほどの人気はないかもしれませんが、イベントを盛り上げてくれます。
丁度、公衆栄養学の臨地実習に出ている4年生も実習の一環で参加していました。松本保健福祉事務所管内ではたくさんの学生がお世話になっているので、あちらにもこちらにも4年生の姿がありました。

左が「アルプちゃん」、右が「さんぞくん」の後ろ姿
午後は、永山久夫先生の特別講演に続いて、 「食を通して育む健康づくり」というテーマでシンポジムが行われ、私はコーディネーターを務めさせていただきました。

シンポジストである ●株式会社石井味噌 代表取締 石井 康介氏、●韓国創作家庭料理 やんちゃ坊 張 琴順氏、●林檎の湯屋おぶ~ 料理長 樋口 政弘氏、●清水中学校 家庭科教諭 滝沢 かおり氏、●郷土料理伝承家 矢沢 正子氏の5名の皆さんは、食と健康づくりについて伝えたいことがたくさんあり、最初の発言だけで時間オーバー。フロアからの質問やコメントをいただく時間がつくれませんでした。
進行役の責任ですね。ご参加の皆様、すみませんでした。

今日のイベントが、食育と健康づくりの輪が広がり、ネットワークが強くなる機会となり、松本市の今後の活動推進につながるよう期待したいと思います。

今週のできごとNo.3 新しい学校給食センター視察

6月に急な依頼があり、学校給食関係の特別委員会委員を務めることになりました。
19日は市の教育委員会が設定してくださり、その委員会の委員等で県外にある最新式の学校給食センターを視察しました。

私は、前任校では給食関係の科目も担当していたので、学校給食センターに伺う機会も多かったのですが、松本大学では給食経営分野を担当していないので、給食センター内部を視察させていただくのは久しぶりです。どうして委員になったかというと食育という立場から、意見を述べてほしいということでした。
改正学校給食法では「食育」の視点も重視されましたので、そのように考えてくださるのはうれしいことです。

朝7時台のワイドビューしなのに乗車して、中京方面に向かいました。
最初に多治見市の学校給食センターを訪問しました。
(多治見は、熊谷と、夏場の日本の最高気温を競う町で、降りた駅には、多治見のマスコットキャラクターの“うながっぱ”を待つ人だかりができていて、びっくりしました。)

子どもたちのデザインにより
製作されたという食器
今日が最後の学校給食提供日だったそうで、ご厚意で用意していただいた給食は、ひつまぶしが主食のメニューでした。
大型の給食センターでは炊飯は外注している場合が多いのですが、このセンターでは、このような混ぜご飯メニューに対応できる炊飯ラインもあって、うらやましい感じがしました。

食器も瀬戸物の町である多治見の特産品である強化磁器を使っているそうで、食器のデザインは子どもたちの提案だそうです。
 
新しい給食センターはどこも衛生管理の観点から、調理する食材が行ったり来たりしないように、作業動線をストレートライン(といっても本当にまっすぐにしているわけではありませんが)にするわけですが、このセンターはゆとりのある設計で、このあたりへの配慮が十分なされていました。
釣り天井型の食器消毒保管庫スペース
(学校への配食後で食器はもどってきていませんでした。)

食器消毒保管庫も釣り天井型のもので、今はこんなシステムもあるのかと感心してしまいました。

午後は、長久手市の学校給食センターに伺いました。
こちらはオール電化の給食施設ということでした。オール電化の学校給食センターとしては、日本でも最も食数が多い施設だそうです。

1学期が終わって食器を漂白しているところだそうです。
こちらはもう給食提供日が終わっていて、食器や機器のメインテナンスをしているところを視察させていただきました。
新しい学校給食衛生管理基準では、厨房内の温度や湿度に関する基準があり、それをクリアするには、これまでの熱源よりも利点があるということのようです。

両施設とも、関係者の皆さんがていねいに説明してくださり、いい視察を行うことができました。

見学後、宿泊するホテルに入って、さっそく視察を受けての委員会が開催されました。

私、委員長職務代理という役を仰せつかっています。普通、委員会は委員長の都合を優先して日程調整するので、代理の出番というのはないことが多いのですが、今回は委員長がご都合で視察に参加できなかったので、私が進行させていただきました。

いろいろ貴重な意見が出て、今後の委員会の任務遂行に活きてくることと思います。

給食づくりの現場の視察で得たものを学生にも伝えたいと思っています。

今週のできごとNo.2 14,000歩を超えました

大学の中を行ったり来たりしていただけですが、今日は歩数計のカウントが14000歩を超えました。

07:10~ 1時限目の前に大学院の教授会にあたる研究科委員会が予定されていました。マイカーのガソリンも入れたかったので、その時間も加味し、いつもより早めに家を出ました。
08:30~ 研究科委員会。
10:00~ 夏休み中に管理栄養士取得のための臨地実習に出る3年生の個別面談(各教員が数名ずつ担当します)。今日は2名の学生の面接でした。
10:45~ アポイントメントのあった来客に対応。
11:30~ 3年生のゼミ。いつもは3時限目なのですが、今日は2時限目に移動。ゼミ生は間近に迫った前期試験の準備で頭がいっぱいの様子でしたが、先日のKids Cookingの総括を行いました。貴重な意見が出されていて、次回に活かしそうとする姿勢が見え、心強い感じがしました。今後に続く、まつもと食フェスタのブース運営、塩尻市のヘルシーフィジカル教室とそばスウィーツコンテストの審査員などの担当について話合いました。
13:00頃~ 午後の講義の準備。
13:35~ 昼食。生協のランチの閉店時刻にかろうじて間に合いました。
14:20~ 夜の社会人大学院生向けの授業準備。
15:10~ 4年生向けの特別講義。
16:50~ 学部生向けの大学院説明会。大学院進学を考えている学生たちに、大学院所属の先生方が、それぞれの研究分野について説明しました。
18:00~ 20日に予定されている「すこやかまつもと食フェスタ」の準備。19日が出張予定だったので、翌20日に予定しているゼミの出展ブース「食育SATコーナー」関連物品の準備をしました。20日当日の朝は綱渡りのスケジュールになることが予想されたため、軽く夕食をとり、慌ただしく準備しました。
20:00~ 社会人大学院生の授業。
21:15~ 「すこやかまつもと食フェスタ」の準備の続き。なんとか終了。

というようなことで動き回っていて14,000歩を超えました。今年度からスタートした身体活動指針「アクティブガイド」のキャッチコピーは“プラス10”。
「身体活動時間を1日10分増やしましょう!」ということですが、今日はなんだかんだで“プラス10”を上回ったと思います!!

今週のできごとNo.1 松花堂弁当

ジビエを題材に講義を行った火曜日以降もいろいろありましたが、今日の夕方までゆとりのない日々だったため、まとめて報告します。

17日(水)は、年に一度の応用調理学実習「松花堂弁当」の日でした。
2年生が調理学実習の集大成として、メニューを考え、学科の先生方に提供してくれるのです。
毎年、この時期の楽しみのひとつです。

私のところに運ばれてきた松花堂弁当は・・・「御品書き」と料理の写真をご覧ください。

少し甘口(塩味が薄いという意味ではなく、甘味が強いという意味です)に仕上がった料理が多かったのですが、学生たちの好みはこんな感じなのかな? もしかしたら、予定通りには仕上がらなかったのかもしれません。

お弁当左サイドの三色ご飯やパプリカの肉詰めは、いかにも学生らしい彩りで、右サイドの揚げだし豆腐と酢のものという組み合わせと対照的で、味のアクセントもあって良かったと思います。

調理学実習は、授業としては2年前期で終りになりますが、松本大学では、課外の実践的活動として自分なりのメニュー作成や料理づくりにチャレンジできる機会が多いので、そういう機会を利用して、各自でレベルアップを図っていってほしいと思います。

私の松花堂弁当をつくってくださった班の皆さん、ごちそうさまでした!!

2013年7月16日火曜日

ジビエを題材に~食をめぐるいろいろなこと~

毎年、本学学長の住吉先生が担当される「地域社会と大学教育」という1年次必修科目で、人間健康学部の1年生に学部長と健康栄養・スポーツ健康の両学科の学科長が、松本大学人間健康学部の教育の特徴などについてお話しさせていただく機会があります。

前々回は人間健康学部長の等々力先生、前回はスポーツ健康学科長の吉田先生が、学部とスポーツ健康学科の教育理念について、お話されたはずです。
今日は、私が健康栄養学科について説明させていただくことになっていました。

健康栄養学科の1年生には、他の科目でも同じような趣旨の話をしたので、どうしようかなと考えました。
松本大学健康栄養学科は管理栄養士の養成を大きな目的としている学科ではあるけれども、「栄養管理」だけを大切にしているのではなく、農業県でもある長野県だからこそできるプログラムで、また、地域との信頼関係の上に構築されている松本大学独自の教育スタイルで、学生を育てようとしていることをわかってほしいと考えました。
食材が、私たちの食卓に食事として並ぶまでの過程には、様々なことが関係しているということをわかってほしいとも思いました。

そこで、今回は、ジビエの話で組み立てることにして、ゲストスピーカーをお迎えすることにしました。
お一人は、長野県林務部 森林づくり推進課 野生鳥獣対策室 鳥獣被害対策係(ジビエ担当)の “丸山真一郎さん”。私が監事を務める信州ジビエ研究会の事務局を担ってくださっているかたです。
もうお一人は、同研究会の会員でもある“原 薫さん”。林業の会社に勤めながら、ハンターとしても活動していらっしゃる素敵な女性のかたです。

丸山さんは長野県内にどのくらい野生シカがいて、それが山の環境や農業にどのような被害を与えているのか、それを防ぐためにシカを捕獲すること、ただ捕獲するのではなくシカ肉をジビエ料理として活用していきたいこと、そのために進めている活動などについてお話してくださいました。

原さんのお話も素敵でした。
ハンターとなってシカなどを狩猟する、命をいただくことについて、自分なりにどのように気持ちを整理してきたか・・・鉄砲で撃たれる野生のシカと、人間の食料になるために牛舎の中で育てられる牛と、どちらが命を活かすことになるのだろうか・・と問いかけられた学生たちは、どんな答えを見出したでしょう!

命の循環を通して自然と一体になること、その循環を真摯に受けとめて生きることが大切、身土不二・本来、土の中の微生物も含めて、地域の中で食の営みというのが成り立っていたのではないかなど・・・食育について考えるときの切り口にも通じるお話をしてくださいました。

たいへん貴重なお話をうかがうことができました。

講義中、おしゃべりをしている学生もいましたが、受講票から、多くの学生がお二人のお話から、いろいろなことを考えてくれたことがわかりました。

1年生以外にも聞いてほしかったと思いました。
私もまた、新たに考えるべき題材をいただきました。
ありがとうございました。

2013年7月14日日曜日

かぁわいい! かっこぅいい!! 小さなシェフたち

“野菜マジック”子ども料理教室” ルポ

8:30 スタッフ集合 少し早めに着いて、ものづくりフェアの受付に並ぶファミリーの皆さんの前を通り過ぎ、学部等の6号館に入るとゼミ生から電話。もう田邉シェフが到着されているとの連絡。急いで調理実習室に向かいました。

朝ミーティング後、それぞれの役割にそって準備を進めました。
この間、受付者の人数の情報が入ってきました。9人→18人→? 他のプログラムと違って、実施時間が長く、他のブースが回れないので皆さんが悩んでいるらしいとのこと。結局23人の子どもたちが参加してくれることに。

10:00 ブースでの参加者受付 10時前後から参加される子どもたちと保護者の皆さんが集まり始めました。受付でグループ分けをして、この日のために用意した子ども用のコックコートとワインカラーのエプロン・コックタイを着用。
コック帽をフィットさせてから、写真撮影(昨日の準備段階で、前に「おいしい科学 料理教室」をやったときのフォトプリンターがあることを思い出し、急遽付け加えたサービスです)。
「かぁわいい!!」「かっこいい!!」の声があがって、子どもたちは照れくさそうでもあり、誇らしそうでもあり・・・笑顔が弾けました。

10:30 開会セレモニー 担当の学生の司会で、開会式。私のあいさつのあと、田邉シェフが今日の教室のねらいなどを説明してくださいました。

10:50 調理開始 田邉シェフがメニューにそった食育につながるポイントと料理づくりの注意点を説明してくださり、その後、各グループにゼミ生が先生として就いて、調理開始。

4歳の坊やから(小学生以上が対象でしたが、お姉ちゃんといっしょの参加でした)6年生まで、グループごとに特徴がありますが、皆「切る」作業や「加熱する」作業には真剣な目で取り組んでいました。「切る」作業は一人ひとりが自分でしたいと言って、見守る学生の先生たちは、たいへんだったそうです。

上級生のやり方を見ていて、「お姉ちゃん、すごいね」という言葉が小さい子から出ていたそうです。いいですねぇ。

小さい子用に踏み台代わりのものを用意してあげたのですが、4歳の坊やはそれを自分であちこちに運びながら、一人前にやろうとしていて、なんとも微笑ましいこと。

私は調理室を出たり入ったりしていたので、子どもたちが“野菜マジック”のポイントでどんな反応をしたのか目撃できなかったので、とっても残念。
後で学生から聞いたところでは、トマトのクリアスープが透明になるところ、ナスのペーストがプランターの土になって野菜を植え付けるところなどでは、びっくりした声があがったり、楽しそうに植え付ける姿が見られたそうです。

12:50頃? できあがり、試食開始 終了予定時刻を過ぎてしまいましたが、できあがり。実習食堂のほうに移動して、「いただきます!」。
子どもたちはヒカリヤさんのおいしいパンをほおばり、自分たちで焼いてパプリカの泡で飾り付けた信州サーモンのグリルを食べ・・・生野菜のプランターにはあまり手が伸びていないようでした。ラディッシュやミニ大根は少し辛かったかもしれません。
それでも「普段、嫌いで食べないものが入った料理も食べてくれていて、うれしいです!」とおっしゃってくださった知り合いのお母様もいて・・・うれしい言葉です。

学生が、今日の材料となっている野菜でORプロジェクトの畑で育てているものについてプレゼン。野菜を食べようとする意識に働きかけられたかな?

13:40頃? 閉会セレモニー 食べている途中で閉会のセレモニーになりましたが、頑張った子どもたちに田邉シェフから「3つ星シェフ」のバッジを渡していただき、アンケート記入後、解散。
喜んでいただいたようですが、時間延長は大きな反省点です。

残った野菜などをいただきながら、田邉シェフをまじえてまとめのミーティング。趣旨自体は伝わったと思います(それはアンケートをざっと見たところでもわかりました)が、次回は「野菜をおいしく食べる」をテーマにしようかなど、意見交換。

その後、片付け。
片付けが終わるころ、スタッフ用のお弁当が届きました。15時ころだったかと思います。
ご苦労さまでした。
たいへんだったかもしれませんが、やはり子どもたちの笑顔はうれしかったですね!!

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
また、企画する予定ですので、ご参加ください。

2013年7月13日土曜日

まつもと広域ものづくりフェアがスタート

久しぶりの曇り空のもと、「まつもと広域ものづくりフェア」がスタートしました。
カンカン照りでなくてよかったぁ。

学内は親子連れでにぎわっていました。人数限定の企画が多いので、聞くところによると朝6:30から受付待ちの方々がいらっしゃったそうです。
いろいろ楽しそうなものづくりのコーナーがあるので、無理からぬことです。私もやってみたいなあと思うものがたくさん!!

私たちの「野菜マジック」Kids Cookingは明日のみの企画です。
健康栄養学科では、矢内研究室の3・4年生が食堂と屋台の食べ物屋さんを出店していて、多くの人が並んでいました。

私もお昼に、「わさび冷麺」をいただきました。わさび入りの麺をつかった盛岡冷麺風のものでした。
1年生2人が同席してくれて、昨日のアウトキャンパススタディの話をしたり、ゼミの活動についてお話したり・・・彼女たちも先輩たちの姿をみて、夢を膨らませているようです。

15時過ぎに明日のCookingの準備に取り掛かりました。
田邊シェフにはお忙しいところ、何日も足を運んでいただき、ありがたいことです。

一通りシミュレーションして・・・さあ、本番を待つばかり! 楽しくやりましょうね!!

2013年7月12日金曜日

今年も晴れ! アウトキャンパススタディ

私が担当している1年次の科目「食生活論」のアウトキャンパススタディは、もうこの時期恒例となりました。

今年も茅野市の蓼科中央高原に出向いて、「今井農園」さんと、本学特別講師の藤木シェフのフレンチレストラン「エスポーワール」に出かけました。
幸いなことに、毎年、よく晴れてくれます。

今年も熱中症の心配をしないといけないかしら・・・というくらいよく晴れた1日となりました。

今井農園さんには、毎年うかがいますが、連作障害をさけるために野菜の植え付け位置は毎回変わっています。また、どんどん新しい品種にもチャレンジなさっているようです。
今年はナスだけでも何種類もありました。

いつものように、ふわふわと柔らかい土と、たくさん飛び交うモンシロチョウに感激しながら、畑を見させていただきました。
なすの紫と白い花、モロッコインゲンの白い花など、野菜の花たちはよく見るととてもきれいです。

今年の1年生は、積極的に今井さんに質問していて、学びの姿勢がとてもよく、藤木シェフにもほめていただきました。

今井さんの「自分が選んで歩み出した道なら、すこしつらいことがあっても苦労と思わずやっていこうと思えるものです。」・・・こんな素敵なメッセージは、学生たちにはどう響いたでしょうか?
自分で選んだ道を真摯に歩んでほしいものです。

学生の一人が、私が事前学習の講義で、昨年うかがった時に初めてみた四葉(すうよう)キュウリのことを覚えていて、今井さんに尋ねていました。「今日収穫してしまっていいのがないけれど・・」とおっしゃりながら、それでも2本とってきてくださって、私も1本いただきました。
(夜、食べてみましたが、かっぱ巻きに適しているというだけあって、身がしまったとてもおいしいキュウリでした。)
質問してくれた学生お陰です。

お腹を空かせて、エスポワールに到着。今年も学生の教材用のメニューを用意して待っていてくださいました。
今年のメニューは、以下のようなものでした。
    ブリスケッタ3種類
    ミートソース・ドリア  
    自家製生ハムとエンダイブのサラダ ヴィネグレットソース
    信州サーモンのオモニエール 
    信州ポークの洋風シューマイ
    パースニップの冷製スープ  プラカップ
    お肉のキャベツ包み オーブン焼き 
    ふきのとうのムース
    自家製バゲット
    信州産フレッシュハーブ水

食べ終わるころには、みんな満足そうな顔をしていました。そして、藤木シェフが料理などについてご自身の考え方を講義してくださいました。

毎年、お世話になり、エスポワールのスタッフの皆さんには心からお礼申し上げます。

すこし日に焼けた顔の学生たち。
いろいろなことを受け止め、今後に活かしていってくれると思います。

2013年7月11日木曜日

“野菜マジック” 子ども料理教室の試作

“野菜マジック” 子ども料理教室の開催は7月14日(日)ですが、今日はゼミの時間に田邉シェフにお越しいただいて試作をし、当日の進め方について相談しました。
指導していただきながら、皆で試作

調理実習室の空き時間が少なくて、あわただしかったこと!

事前申し込みにしたかったのですが、まつもと広域ものづくりフェア全体が当日受付ということで、私たちの企画だけ事前申し込みというわけにもいかず、当日にならないと人数が確定しません。
その上、1年生~6年生までが対象なので、グルーピングも難しいのです。
今回はゼミ生の運営の力量が問われますが、皆頑張ってくれています。

今回は、[びっくり」と「楽しさ」に重点を置くことになりました。そのために、ヒカリヤさんで使うノウハウを披露していただき、メニューを決めました。
過日、ヒカリヤさんに伺って料理をいただいてきた経験も活きているようです。

そして、私たちもシェフのようにコックコートを来てスタッフとして動きます。
今日は購入したコックコートにコック帽・・・皆で試着をしました。

似合っているでしょうか?
  
その気になっているゼミ生を応援してください!!

2013年7月10日水曜日

Kids Cooking 子ども料理教室

昨年度から、楽しみに温めていた企画があります。その初回を開催する日が間近に迫ってきました。

Kids Cooking 子ども料理教室の開催です。

松本市のフレンチレストラン“ヒカリヤニシ”の田邉真宏シェフ(「ヒカリヤ」の母体である「明神館」の統括料理長も務めてらっしゃいます。)にご協力いただいて「シェフとともに」実施します。
学生が作ったチラシ用のイラスト

私のゼミでは「ORプロジェクト(松本大学生ごみプロジェクト)の一環として畑作を行っています。その野菜などを使って、食材の特性や組み合わせについて理解してもらい、適切な食行動に向かってほしい、料理づくりの楽しさ差に気付いてほしい・・・ということをねらいとして実施したいと考えています。

今回は、まつもと広域ものづくりフェア運営委員会・実行委員会主催のブースの一つ「野菜マジック~3つ星シェフをめざそう!~」として実施します。

お時間がありましたら、お出かけください。
7月14日(日)1日のみ。1回/30名、参加費/300円(材料費込)です。当日受付です。

お待ちしています。
今後は、連続講座にしたいと思っていますので、次回以降もお楽しみに!!

2013年7月8日月曜日

暑いですね!

先週末、横須賀で開催されていた日本スポーツ栄養研究会の学術大会に参加しました。
その前の週も恩師の先生の納骨式で鎌倉に出かけましたので、2週続けて神奈川県に出かけていたことになります。

日本列島が急に暑くなったので、体調管理が大変です。
熱中症で病院に運ばれる方もたくさん出たそうですが、皆さんは、大丈夫ですか?

学会中、会場内は、弱めではありますが、クーラーが入っていたので、足元は寒いくらいでした。
いったん外にでると、ムッとした暑さ!!
連日、35度を超えるなんて!! 最近はそんな日が多くなりました。

学会の会場となったところは、海がすぐそこにあって、風が強かったのですが、暑さと湿り気を含んだ重い感じの空気感でした。

学会が終わり、長野に戻ってくると・・・気温は同じように高かったのだろうと思いますが、空気が軽い感じです。

とはいえ、猛暑続きですから、油断せずに、水分補給などに努めましょう!!

2013年7月5日金曜日

ORプロジェクトの畑通信 7/5

昨日3年ゼミ生は、3時限目に畑仕事に行ってきてくれました。
私は留守番だったので、今回は写真がありません(スミマセン…)。

学生たちと話していて、先日ラディッシュの種を撒いてくださったのは、どうやらヨン様らしいということが判明しました。
7月中旬にCooking教室で使いたいと話していたことを覚えてくださっていたのかもしれません。
ありがとうございます。皆さんに支えられて、学生たちが育っていきます。

3年生は、ニンジンの種を撒いてきたのかな!?

木曜日はゼミの時間が4年生の卒研指導と重なってしまって、あわただしいのです。
畑からもどってきた3年生には、Kids Cookingの準備を進めてもらいました。

4年生で高校女子バドミントン部のサポートをしている2名と、コーチの先生のところに伺い、今後の活動について相談してきました。
余りサポートらしいサポートができているわけではありませんが、コーチの先生は、[おかげ様で意識が高くなり、体がしまってきました」とおっしゃってくださるのです。「きっと、先生のトレーニングと生活指導がいいからですよ!」と申し上げましたが、学生たちはうれしかったかもしれません。

こらからは夏のゲームが続く時期だそうです。学生たちといっしょに、選手の皆さんのパフォーマンスの向上を願って取り組んでいきたいと思います。

・・・それで、今は、日本スポーツ栄養研究会の学術総会に向かう新幹線「あさま」の車中です。
連名の発表が二つありますが、いろいろ情報交換できるのを楽しみに行って参ります。