6月18日(土) 梅雨時ですが、よく晴れた気持ちのいい日・・・今年も健康栄養学科1年次科目の食生活論恒例のアウトキャンパススタディで、塩尻市のトマト農家である野村農園さんと茅野市蓼科中央高原にあるエスポワールに出かけました。
私にとっては毎年の企画ですが、もちろん1年生にとっては初めてのこと。
これまでの講義の中で、何回かこの学習の意味について考えてもらい、当日を迎えました。
本学特別講師のエスポワールのオーナーシェフ藤木徳彦氏には毎年お世話になります。
私がエスポワールを訪れるのは何回目になるのでしょう?
プライベートの訪問も入れると10回以上です!!
でも、毎回新しいことを教えていただきます。
まずは、野村農園さんでトマト生産のお話をお聞きしました。→
野村さんのトマトはハウス栽培で、前年の夏に植えつけ、今頃が最後の収穫。
ハウスに入るとトマトの香りが押し寄せてきました。
今、スーパーでトマトを購入する人のなかには、このトマトの香りを体感してない人も多いのではないかと思います。
藤木シェフが美味しいトマトの見分け方を教えてくださいました。
そして、「トマトには産毛があるんだよ」と・・・。
←アップで写真をとってみましたが、産毛があるのがわかるでしょうか?
これも生産の場に近い人しか知らないことだと思います。
学生たちには、農業が盛んな長野県で育つ管理栄養士としての感性をもっていてほしい、それが私の願いです。
昨年は、アウトキャンパススタディの後で、「ノムさんちの魔法の青トマト」を購入するためにうかがったのですが、今年はちょうどその収穫時期でその場でいただいてきました。
収穫後の青いトマトが色づいていくのが楽しみです。
その後、蓼科のエスポワールに向かいました。
エスポワールの涼やかな前庭にイチリンソウが咲いていました。→
いつものようにエスポワールのスタッフの皆様が、学生たちを出迎えてくださり、藤木シェフが学生たちに伝えたい題材として整えてくださったメニューのランチをいただきました。
こちらも毎年少しずつ新しいメニューにしてくださいます。
エンダイブとクレソンと自家製のパンチェッタ(生ベーコン)のサラダは、私の大好きなメニュー。
何回おかわりしたことか! お腹の中が緑色になりそうです。
素材とともに、白ワインビネガーを使っているというドレッシングが抜群に美味しいのです。
今年は、「猪と鹿肉の大根すき煮」という和風メニューも盛り込んでくださっていました。肉のあんがかかった大根のおいしかったこと!!
私が加わったテーブルはどのお皿にもお料理は残っていませんでした。
そして、最後のデザートにノムさんちの青トマトを使った2層のムースが提供されました。
美味しそうでしょ! 美味しかったです!! →
バスに揺られて途中で少し具合が悪くなった学生がいましたが、お料理は食べることができたそうです。
よかった、よかった。
ランチのあと、藤木シェフが学生たちに講義をしてくださいました。
「美味しいものをつくる、美味しいものを提供する」
栄養価を合わせた献立をたて、その料理を提供したとしても、食べてもらえなければ、何の意味もない・・・藤木さんが学生たちに伝えたかたこと。
「食べる人の顔を思い浮かべてつくる」
1年生は管理栄養士としての学習を重ねていくなかで、その言葉をどのようにとらえていくのでしょう。
この学びを活かしてほしいと願っています。
野村農園の皆様、藤木シェフはじめエスポワールのスタッフの皆様、今年もありがとうございました。
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