出張で東京に向かっています。
雨・・・東京の桜は散ってしまっているかしら?
新幹線の車中からは、満開に近い上田城址の桜のほか、沿線のあちこちに桜や菜の花が見えます。
花の季節は気持ちが晴れやかになります。
でも、私は昨夜から少し気が重いのです。
ある案件でお願いしたいことがあり、研究チームのボスにメールを差し上げました。
その中で、管理栄養士を養成している大学教員の話になりました。
管理栄養士を養成する大学の先生方は、多くの場合、プロフェッショナルとして真の実践力を培うことと、管理栄養士国家試験の合格率をあげることとは、必ずしもイコールではないと考えていると思います。
どのような教育をすべきかと悩んでいます。
昨夜メールでやり取りしたことは、管理栄養士を養成する大学やその関連の大学院では、栄養学を進展させるための研究に取り組み、世界に向けて発信できるような研究者が育成できていないということでした。
これだけ数多くの養成大学があるにもかかわらず・・・。
実践力のある管理栄養士の育成と、栄養学分野の研究者の育成もイコールではありません。
よりすぐれた医学研究者がよりよい医師であるとは限らないのと同じようなことです。
でも、人々の健康に大きく寄与する栄養学を進展させるためには、栄養学を専門的に学び研究者となる人材がいなければなりません。
研究者、あるいは研究的なセンスと視点をもって実践に当たる人材を育てなければいけないのは確かです。
研究することの重要性や面白さを伝えてはいるつもりですが、育っていないといわれてしまうと返す言葉がありません。
・・・というわけで「グサッ」ときて、気が重くなっているというわけです。
「やがてそういう人材が育つだろう」ではなく、「育てなければいけない」と受け止めています。
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