茅野市蓼科中央高原にあるオーベルジュ「エスポワール」のオーナーシェフである藤木徳彦氏にお世話になります。
藤木シェフは農林水産省による「地産地消の仕事人」に選定されている方で、長野県内はもとより全国で活躍していらっしゃるので、ご存知の方も多いと思います。
例年は、1か月ほど先に実施していましたが、今年は、時間割のやりくりと農家さんのご都合で、この時期に開催することになりました。
5月30日(土曜日)。晴天!!
最初に、塩尻市のトマト生産農家である野村農園さんに伺いました。
私は2回目です。
野村農園の奥様が、前回伺ったあと、私が新聞コラムとしてまとめたトマトに関する記事を用意してくださっていました。
その記事に書いた「放射状に筋の入ったトマトがおいしいトマト」と教えていただいた時の驚きを、なつかしく思い出しました。
藤木シェフから野村さんをご紹介いただいた後、学生たちは事前学習で考えていた質問などをしていましたが、野村さんとご子息様は丁寧に応えてくださいました。
ありがとうございました。
野村さんのハウストマトは6月には終わりになるのだそうです。
その時に残っていた青トマトは食べられずに処分されるのですかと伺ったところ、捨てられるのではなく、販売するのだそうです。
わざわざそれを購入しにくる方も多いと聞いて、私も都合がついたら、伺いたいと思いました。
涼しいところに置いておけば、追熟して、順番に食べられるようになるのだそうです。
最後にトマトハウスの前で、集合写真を撮りました。
野村さんが来年の年賀状に使うとおっしゃってくださり、たいへん恐縮!!
まだ5月ですから、これからもっと素敵なこともあるでしょう。採用されない可能性もありますが、その気持ちをうれしく受けとめさせていただきました。
そしてエスポワールへ。
野村さんのトマトを活用した料理や鹿肉のジビエ料理などをいただきました。
通常は50席ほどのフロアに、90人も入り、毎年のことながら、たいへんご苦労をおかけしてしまいます。
立食形式ですが、10品以上のお料理があり、その1品1品には藤木シェフが学生たちに伝えたい題材があるのです。
デザートは杏仁のブラマンジェとフキノトウのクリームを詰めたシュークリーム。
学生たちから、驚きの声があがっていました。
苦味もフキの香りも強くて、苦手と感じる人もいると思いますが、私には魅力的なデザートでした。
最後にその日の活動全体を振り返り、藤木シェフからまとめのお話をしていただきました。
地産地消や食の安全・安心、食材の活かし方など料理そのものにつての説明だけではなく、そのベースにある思いを伝えていただきました。
学生たちは、エスポワールのスタッフの皆さんのおもてなしにも気づいてくれたかしら?
気に留めなければ当然のことと感じてしまうかもしれませんが、私には、スタッフの皆さんも、学生たちにより良く学んでほしいという思って気遣ってくださっている様子が伝わってきました。
アレルギー対応のメニュー |
おもてなし!!
今年は乳製品のアレルギーを持つ学生がいました。その学生には、別プレートで料理を整えていたくださいました。 →
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
将来、人々の食事提供に関する仕事をするプロフェッショナルをめざす学生たちに届いたメッセージはどんなものだったのでしょう?
事後にレポートを提出してもらうことになっているので、楽しみに待つことにします。