4月24日(金曜日)の午前中・・・いつものように1年生の講義がありました。
途中で何回か咳きこんで話が止まってしまい、学生たちに心配をかけました。
「今日の午後、講演会の講師を頼まれているんだけれど、大丈夫かな?」と言いましたら、学生たちが「大丈夫じゃない!」という顔をしていました。
でも、当日キャンセルというわけにもいかないので、出かけて行きました。
松本市のあがたの森文化会館の講堂で開催されていた「中信地区私立幼稚園教育研究会」で食育についてお話させていただくことになっていたのです。
旧松本高等学校の校舎であった洋風木造建築の建物は、足を踏み入れただけで、なんともゆったりとした気持ちになります。
お蔭さまで、演台に用意していただいたお水を飲ませていただく場面は何度かありましたが、無事に講演を終えることができました。
「生きる力を育む食育 ~幼児教育における食育について考える~」というテーマでお話させていただきました。
幼児期の給食というと保育園が真っ先に思い浮かびます。
幼稚園では、従来、お弁当を持参するという形が主流でしたが、今は給食を出す園が多くなっているのだそうです。
それは、一つにはお母さんたちの負担を軽減するため、もう一つは食育の推進を図ろうとして、ということです。
熱心に聞いていただき、無事に講演時間が終了したときは、ほっとしました。
講演会後に役員の先生方、当日スタッフを務めていてくださった先生方でしょうか、若い先生がたも加わって茶話会を開いてくださいました。
皆さんの感想や普段の園での取り組み、園児とその保護者の皆さんのことなどのお話を伺って、私が教えていただくことにほうが多かったかもしれません。
若い先生方もきちんと感想や意見を述べてくださり、教諭職の皆さんは立派だなぁと思いました。
稲作から脱穀、精米、かまどでの炊飯体験まで組み入れいつ園もありました。
そのような環境で育つ子どもたちは、料理はパッと食卓に出てくるものだと思っている子ともたちとは、食に対する考え方が大きく違ってくるのだろうと思います。
中には、白飯がよごれるのがいやで、カレーライスではなく、「カレー」と「ご飯」としないと食べない子もいるのだそうです。
一般的にカレーライスは子どもたちの大好きなメニューですが、子どもたちの個性は様々だと思いました。
幼稚園や保育園では、お友だちと過ごす中でモデリングをとおして食体験を広めることができます。
幼稚園の先生方が食育を進めてくださるのに少しでも役立つとするなら、学生たちに心配をかけながらも伺わせていただいた甲斐があります。
0 件のコメント:
コメントを投稿